蘭越町で新たなテレビ情報配信サービスが始動
HTB(北海道テレビ)とジャパンケーブルキャスト(JCC)による新たな共同プロジェクトが、北海道いなり町で始まることが発表されました。2023年4月1日より、本運用がスタートします。このプロジェクトは、次世代データ放送サービスであるHybridcastを活用した自治体情報配信サービスで、北海道内ではむかわ町に続く2例目となります。
このサービスを利用することで、蘭越町に住む住民はテレビのデータ放送画面から簡単に「蘭越町からのお知らせ」メニューにアクセスできます。自治体からの重要なお知らせはもちろん、地域に特化した情報も掲載されるため、町内の多様なニーズに応えることができます。
具体的には、ハザードマップや定点カメラなどの防災情報が配信されるほか、各地区のごみ出しカレンダーや蘭越町内のピンポイント天気など、住民の日常生活において必要不可欠な情報が簡単に手に入ります。HTBの寺内達郎社長は、「このシステムが蘭越町の皆様のお役に立ち、安心安全な地域づくりにつながるよう全力を尽くします」と語っています。
このプロジェクトが進むことで、HTBは引き続きJCCと協力し、地方自治体が抱える防災や情報通信の課題解決に貢献します。地域住民への安心・安全な情報提供を目指し、地域のデジタルトランスフォーメーション(DX)にも取り組んでいくという意欲を示しました。特に、インターネットに接続可能なHybridcast対応のテレビを用いることで、より多くのデータが活用されることが期待されています。
今後、この情報配信サービスが広がれば、北海道全体での安全確保や、住民の利便性向上にも寄与することでしょう。各地域の特性を反映した情報発信ができるこのシステムの普及により、地域に密着したサービスがさらに充実することを期待しています。
Hybridcastとは?
Hybridcastは、日本放送協会(NHK)の登録商標で、テレビ放送とインターネットコンテンツを融合させた次世代放送サービスです。この技術を利用することで、放送波にインターネットの制御信号を組み込むことができ、テレビとスマートフォンやタブレットとの連携が可能になります。
具体的には、視聴者は自宅のテレビでコンテンツを受け取りながらも、インターネットを介してさまざまな情報にアクセスできるため、非常に便利な体験を提供します。また、Hybridcast対応テレビの詳細は、一般社団法人IPTVフォーラムのウェブサイトで確認できます。
今後の展開
HTBとJCCは、今後も共同でこのような取り組みを進め、地域住民の生活や情報収集において、より一層の利便性を提供していく予定です。これにより、地域の皆さんにとって使いやすく、頼れる情報源となることでしょう。この新サービスは、地域の安心・安全を高める一助となることを目指しています。