オルタナティブと公立学校が融合する、新たな学びの場
2025年12月20日、大阪府箕面市で開催される新刊出版記念イベント『自分も人も大切にするクラス・学校とは?』は、オルタナティブスクール「箕面こどもの森学園」と公立小学校「長原小学校」が一堂に会し、現場から見える学びの実践を共有する特別な対談イベントです。
背景:教育現場が抱える課題
日本国内では34万人以上の子どもたちが不登校に悩んでいます。校則への疑問、集団生活のプレッシャー、教員に決定権を制限される違和感など、子どもたちの声には「自分をもっと大切にしたい」という強い思いが反映されています。
現場の教員たちも、長時間の労働や評価・指導に追われ、自分を大切にするゆとりを持つことが難しくなっています。教育現場が直面する「理想」と「現実」の葛藤が、双方の成長を阻んでいます。
箕面こどもの森学園の取り組み
箕面こどもの森学園は、子どもも教員もお互いを尊重する教育を実践するオルタナティブスクールです。ここでは、教育の中心に「自分も人も大切にする」という理念が据えられ、民主的で包摂的な学びが展開されています。
この学校は、個性を大切にし、全ての子どもたちが自由に学び合える場づくりを行っており、今回のイベントではその実践を他の学校関係者と共有することを目指しています。
イベントの内容
今回のイベントは、NPO法人 School Voice Projectとの共催です。市立長原小学校の市場校長が参加し、現場での実績に基づく対話を通じて、参加者が「自分も人も大切にするクラス・学校」をどのように構築できるかを一緒に考えます。
参加対象
以下のような方々におすすめのイベントです:
- - 教員や教育関係者
- - 不登校支援や子どもの居場所に関心のある方
- - 教員を目指している学生
- - 子育て中の保護者
イベント詳細
- - 日時:2025年12月20日(土)14:00〜16:30
- - 会場:箕面こどもの森学園 ホール(大阪府箕面市小野原西6-15-31、阪急北千里駅より徒歩約20分)
- - 参加費:一般1,000円、エンタクメンバー500円、認定NPO法人コクレオの森正会員500円
プログラム
1. オープニング・チェックイン
2. 実践紹介(長原小学校 / 箕面こどもの森学園)
3. パネルトーク
4. 休憩
5. 参加者との対話の時間
6. チェックアウト・クロージング
書籍紹介
イベントに合わせて出版される書籍『自分も人も大切にする学校の12か月』は、箕面こどもの森学園の教育実践を基に、12か月にわたる物語形式でまとめられています。スタッフによるリレー執筆で、学びを支えるエピソードや解説が盛り込まれています。この本は、教育現場で感じる疲れを抱える方々にとっても、わかりやすく、読みやすい内容となっています。
書籍は2025年10月16日に築地書館から発売予定で、価格は1,800円(税抜)です。イベント当日は購入者にオリジナルしおりも配布予定です。
まとめ
箕面で開催されるこの新刊出版記念イベントは、教育現場が抱える課題を理解しながら、子どもと教員がともに尊重されるクラス・学校をつくるための重要な経験を共有できる場となるでしょう。参加者は実践的なヒントを持ち帰ることができ、教育の未来に貢献する一助となることが期待されます。参加を希望される方は、公式サイトからお申し込みください。