新会社設立の発表
2025年の大阪・関西万博で、株式会社agehaspringsと株式会社Meta Heroesが協業し、音楽やAI、知的財産を核にした新会社を設立することを発表しました。この発表は5月27日にEXPOホールで開催された「メタバース(XR)/AIアワード」のステージにて行われ、両社の意気込みが伝わりました。
新会社の使命
新たに設立されるこの会社は、Z世代や次世代のクリエイターたちを支援することを目指し、音楽、AI、バーチャルの相互作用を活かした次世代型クリエイティブプラットフォームを構築します。このプラットフォームは、若き才能の発掘と成長を促す場となり、音楽制作から配信までを一貫して行える環境を整えることを目指します。さらに、代表者は全国から公募する予定で、柔軟で革新的な経営スタイルを体現していくとしています。
タレント育成への思い
新会社設立に関して、agehaspringsの代表取締役・玉井健二氏は、音楽の枠を超え、AIや知的財産、新しいテクノロジーを通じて自由で多様なクリエイティブの未来を切り拓くことを強調しました。その中で、個々の“好き”を世界へ届けるための最大の可能性を追求していきたいとの意気込みを述べています。
一方、Meta Heroesの代表取締役・松石和俊氏は、次世代の「ヒーロー」を育成することがこの新たなプロジェクトの大きな目的であると話しました。引きこもりや不登校といった課題を抱える人々が「在宅から世界へ」羽ばたき、音楽やAIを通じて新しい未来を切り拓く手助けをすること、そしてSociety 5.0やSDGsの実現を目指すための重要なステップになるとしています。
注目のキーワード
新会社設立に際して強調されたキーワードは「在宅から世界へ」、「AI × IP × 音楽」、そして「協業の未来」です。在宅環境での音楽制作が可能になり、個人がスマートフォン一つで楽曲を作成し、TikTokなどで世界中に発信できる時代が到来しています。この現象は企業にとっても新たな才能を発掘する大きな機会となります。
AIの進化により、リアルタイムで歌声や楽曲の生成が可能になり、日本のアニメキャラクターと組み合わせることで、音楽やグッズ、ゲームなど多方面に展開できる可能性が広がっています。知的財産を未来の収益資源に昇華させることができるのもこの新会社の大きな強みです。
また、音楽だけでなく、教育やブランド構築、グローバルマーケティングの分野への応用も視野に入れており、個人のクリエイティビティと企業のリソースを結びつけ、新たな価値創造の仕組みを共に作り上げていく姿勢が示されています。
企業情報
代表取締役:松石和俊
所在地:大阪府大阪市
主な事業内容:メタバースやAI技術の開発・運営、防災DX、教育事業など。
代表取締役:玉井健二
所在地:東京都渋谷区
主な事業内容:音楽制作やアーティストプロデュース、コンテンツ開発など。
この新会社の設立により、次世代の才能がどのように育成されていくのか。その展望に大いに期待が寄せられています。