2025年新作グルメミステリー『メゾン美甘食堂』が登場
株式会社ポプラ社から、12月10日に刊行される新たな連作ミステリー小説『メゾン美甘食堂』が、注目を集めています。本書は、レトロなアパートメント内にある住人専用の食堂を舞台に、心と体を癒すおいしいミステリーを展開していきます。著者は、グルメに特化したミステリー作品で多くの支持を得ている水生大海(みずきひろみ)さんで、特にその作品には人間ドラマとグルメの魅力が詰まっています。
ストーリーの舞台はレトロな食堂
この作品の設定は、駅から徒歩17分の場所に存在する、築40年以上の古いマンション「メゾン美甘」です。ここには、住人専用の食堂が設けられており、料理人の女性が怪我をしてしまったため、甥の雨森涼真が代わりにやってくることになります。彼は一見謎めいた存在で、彼の作る料理は薬膳の知識に基づいたものです。住人の体調や悩みに応じてメニューをアレンジし、さらには日常の謎を解決してくれるのです。
おいしい薬膳で元気に!
涼真が作る料理は、国際中医薬膳管理師の植木もも子先生による監修が入っています。健康や食に対してあまり興味がなかった登場人物たちが、涼真の料理を通じて自らの健康を見直し、前向きな一歩を踏み出す様子が描かれています。「薬膳」という言葉が流行語となりつつある中、身近な食材とその人の体調に合わせた料理作りが、心身のバランスを整える助けになることでしょう。
巻末には薬膳レシピも収録
本書の巻末には、涼真が調理する「ゆる薬膳レシピ」が収録されています。これにより、読者は本を読み進めるだけでなく、実際に自宅で涼真の料理を再現可能です。胃腸の不調を和らげる「ひとり鍋のおかゆ」や、二日酔いにおすすめの「白菜のクリーム煮」、美肌を意識した「鶏団子のスープ」、ストレス解消のための「薬膳スイーツ」など、季節ごとの食材を使った豊富なメニューが用意されています。
『楽天レシピ』とのコラボ企画も
本書の刊行を記念して、人気料理サイト「楽天レシピ」とのコラボ企画も実施中です。作中に登場する料理やレシピが特集されたページが公開され、誰でも手軽に作れる「ゆる薬膳レシピ」が紹介されています。これは、心身を整えながら料理を楽しむ機会を提供するもので、注目を集める企画となっています。
懐かしのグラスが登場
物語中には、見覚えのある「懐かしのグラス」も登場します。登場人物たちから「渋お洒落」と称賛されるこのグラスは、昭和時代に生産された「アデリア」のヴィンテージグラス。現代に復刻版が発売され人気を博し、多くの家庭で親しまれている一品です。
著者プロフィール
水生大海さんは、グルメミステリーの先駆者として知られ、数々のベストセラーを生み出してきました。本書も、彼女の独自の視点が光る作品であり、読者に新たな発見と楽しみを提供してくれます。
『メゾン美甘食堂』は、心と体の健康をテーマにした魅力的な物語であり、ぜひ手に取ってみてください。心温まるミステリーが待っていることでしょう。