縁がめぐるまちづくり
2026-01-29 11:33:10

「縁がめぐるまちづくり」をテーマにした新書の全貌

『縁がめぐるまちづくり(仮)』書籍プロジェクトの全貌



2026年度中に刊行予定の書籍『縁がめぐるまちづくり(仮)』が、岩手県陸前高田市の認定特定非営利活動法人SETによるものとしてランディングページが公開されました。このページは書籍の概要紹介だけでなく、震災後15年間にわたり築かれてきた人と人との関係性の変化を、時間をかけて伝えることを目的としています。クラウドファンディングも含め、今後の展開に期待が寄せられています。

なぜ「縁」をテーマにするのか


SETの活動は、2011年3月11日に発生した東日本大震災を契機に始まりました。当時、陸前高田市・広田町の小さな集落での活動は、専門知識や復興計画があったわけではありません。避難所での手伝いや地域の治安を保つための清掃活動といった、目の前の「お困りごと」に対し、真摯に向き合う日々が続きました。そして、それを通じて人々との関係が少しずつ深まっていったのです。

大学生たちが続々とこのプロジェクトに参加し、様々な活動を通じて、まるで家族のような交流が始まりました。これまでに訪れた大学生は1,500人以上、中高生に至っては15,000人を超えています。活動の広がりは県内外、さらには海外からも注目を集めるまでになりましたが、SETが掲げるのは単なる参加人数や事業規模ではありません。

一人一人の物語が持つ意味


本書では、まちづくりに関わるプロセスや個々のエピソードにフォーカスします。大学生が初めて心から話せた瞬間や、地域の人と共に抱えた夢の実現のための挑戦、そして50年ぶりに凧揚げをし涙を流したおばあちゃん。このような小さな変化が、少しずつ町全体の雰囲気をも変えていくのです。作者たちの意図は、これらの「確かな手応え」と「希望」を言葉として残すことにあります。

執筆される内容について


『縁がめぐるまちづくり』では、成功や美談ではなく、「続いてきたプロセス」に着目します。たくさんの人が集まるのに、なぜ関係が続かないのか。制度やKPI(重要業績評価指標)では測れない変化をどう表現するのか、外部の人と無理なく関わり続けるためにはどうすれば良いかといった根本的な問いに答える内容が盛り込まれています。特に「何度も関わり続ける関係性」の重要性に注目し、二項対立を超える新たな選択肢を提示していきます。

読者に伝えたいこと


本書は地域創りやまちづくりに関わる人々、例えば実践者や行政の職員、教育関係者など、人との関係性を基に仕事を進める方々に向けています。「人を集める」発想から「縁が育つ」方向への転換を図り、見えない変化を言語化し、さらに都会と地域を隔てない「縁の循環モデル」を視点として捉え直すことが期待されます。

また、心温まるエピソードを通じて、読者それぞれが地域の関係性の一部であることを再認識してもらいたいという願いも込められています。

ランディングページの内容


新たに公開されたランディングページには、書籍プロジェクトの背景やストーリー、SETの活動から見えてきた問い、想定読者が抱える課題など詳細な情報が掲載されています。2026年2月1日からスタートするクラウドファンディングを通じて、本書の予約購入が可能になり、地域の実践者へ向けた「恩送り」の仕組みも取り入れられています。

番外編:SETについて


SETのミッションは、「一人ひとりのやりたいをできたに変え、日本の未来にGoodなChangeを起こす」ことです。震災以降、岩手県を中心に若者と住民がともに学び合う仕組みを構築し続けています。修学旅行や地域コミュニティづくりを通じて、若者が地域の日常に関わり、持続可能な関係性を育んでいます。年間5,000人以上が参加しており、現在は複数地域へと活動範囲を広げています。この書籍の刊行を通し、新たな地域の関係性の創出が進むことが期待されます。


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