伊東市での新たな観光プロジェクトが始まります
静岡県の伊東市で、門脇埼灯台を核とした観光活性化プロジェクトがスタートします。日本出版販売株式会社と株式会社シードの連携により、このプロジェクトは「海と灯台プロジェクト」の助成を受け、地域の海の魅力を掘り起こし、異分野や異業種の連携を進めていくことを目指しています。
プロジェクトの背景と狙い
この新しい取り組みは、2024年度から始まった「門脇埼灯台利活用推進プロジェクト」の一環として実施されています。昨年度の「ボイスフレンド」イマーシブ音声コンテンツの実証実験を受けて、今年はより広範囲な観光体験を提供しようとしています。特に地域の小中学生を対象にしたコンテンツ制作ワークショップも計画されており、地域の若者にもこのプロジェクトに関わる機会が提供されます。
2024年度の成果
2024年には様々な歴史調査が行われ、伊東市の観光業者との連携も強化されました。また、株式会社ワールドエッグスと共同で実施したイマーシブツアーでは、体験者の94.1%が満足しており、再訪希望者は100%という高い結果が出ています。このことから、「ボイスフレンド」が地域の魅力を引き出す有効な手段であることが確認されました。
2025年度の施策
2025年度に向けて、プロジェクトには以下の主要な施策が計画されています:
1.
観光周遊コンテンツの本格実施:ストーリー性を持った音声体験を通じて、門脇埼灯台や伊東市内の観光施設に関する情報を提供します。初めての多言語対応も行うことで、海外からの観光客にも楽しんでもらえるコンテンツを提供します。
2.
認知度向上に向けたプロモーション:localの観光スポットでのPRイベントや、旅行系インフルエンサーを起用した動画などによって、門脇埼灯台の知名度を上げていきます。また、宿泊施設や飲食店での配布も行う計画です。
3.
地域との連携によるコンテンツ制作:地元の学芸員と連携して、門脇埼灯台の歴史や文化を学べる映像コンテンツを制作します。さらに、小中学生によるコンテンツ制作体験も行い、地域の活性化を一層推進します。
持続可能なモデルの構築
今回のプロジェクトは、未来の灯台利活用の新しいモデルとなることを目指しており、他の地域にも展開可能なモデルになり得ると期待されています。イベントを常設化することで、単発ではなく持続的な地域価値の向上を図っていきます。
ボイスフレンドとは
「ボイスフレンド」は、専用アプリを使って体験する新しいタイプの音声コンテンツです。これは、ユーザーの位置認識をスマートフォンで行い、インタラクティブな体験を提供します。他の技術を必要としないのも特長で、参加者の動きに応じたコンテンツを楽しむことができるのです。
門脇埼灯台の特徴
門脇埼灯台は、伊豆半島の絶景が広がる城ヶ崎海岸にあり、その高さは25メートル。独自の設計で、展望台からは伊豆七島や天城連山を見渡すことができ、訪れる人々に特別な体験を提供します。毎年多くの観光客が訪れるこの場所は、新たな地域の魅力を発見する絶好のスポットです。
終わりに
門脇埼灯台を中心とした観光プロジェクトは、単なる観光地の活用にとどまらず、地域の持続可能な発展に寄与するものと期待されています。地域社会への貢献や観光資源の活用を通じて、海や地域への興味と関心を高めていくこの取り組みには注目が集まります。