映画『キャンドルスティック』が描く新たな映画製作の姿
映画業界に新たな風を吹き込む作品、『キャンドルスティック』がこの夏に公開される。主演は人気俳優の阿部寛、彼が演じるのは元天才ハッカーの野原。彼は難解なAIを騙しながら、大金を手に入れようとするサスペンスフルなストーリーが展開される。
この映画は、2019年5月に元号が変わった日に、世界4ヵ国6都市を舞台に展開する。出演者には、菜々緒をはじめとする10人のキャラクターたちが登場し、彼らの複雑な人間模様が描かれる。このプロジェクトは、映画・映像の企画を担う「ジャズフィルム」と、資金調達・運営を手がける「ジャズインベストメント」、さらに宣伝・配給を行うティ・ジョイが共同で進めている。
新たな資金調達モデル
本作の特筆すべき点は、従来の製作委員会方式から、一新された資金調達モデルを採用している点である。株式会社ジャズインベストメントの代表、川村徹彦氏によると、今回の取り組みは映画制作をより多くの一般投資家に開放し、誰でも参与できるチャンスを提供することを目的としている。
これまでの映画製作は、主に映画業界の関係者や大手企業が支える形を取っており、一般の人々が参加する機会は限られていた。この新しいモデルでは、匿名組合を利用して、投資家が集まりやすい環境を整備した。これにより無駄なコストを削減しつつも、効率的かつ透明性のある製作プロセスが実現される。
国内外の収益を見据えて
ジャズインベストメントは、国内と海外の収益を均等にすることを目指している。実際、従来の映画ビジネスは約8~9割が国内の興行収入に依存していたが、本作では海外収入の強化を図る。具体的には、台湾企業との連携を通じて、海外での配信や販促活動を行い、より多様な収益源を開拓している。
このアプローチによって、投資家にとっても収益の機会が増え、単に映画館での興行収入に頼るだけではない、様々な形での利益を期待できる点が大きな魅力だ。配信権や放送権、さらには商品化権など、多岐にわたる収益源を確保することで、持続的な利益を見込める体制が整う。
未来への挑戦
『キャンドルスティック』を通じて、ジャズインベストメントは映画製作の新たなビジネスモデルを確立し、業界に変革をもたらすことを目指している。この新しい試みは、日本の映画制作の未来を切り拓く試金石となるだろう。
映画は7月4日(金)から新宿バルト9ほか全国で公開される。観客は、サスペンスフルでありながら新たな価値を提供するこの作品を楽しむことができるだろう。公式サイトやSNSにて詳細情報が発信されているので、興味のある方はぜひチェックしてみてはいかがだろうか。
【会社概要】
- - 会社名:ジャズインベストメント株式会社
- - 所在地:東京都千代田区霞が関3-6-15 霞が関MHタワーズ6F
- - 代表者:川村 徹彦
- - 設立日:2024年1月30日
- - 資本金:1,000万円 ※2025年4月現在
『キャンドルスティック』公式サイト:
candlestick.jp
公式SNS:@candlestick_jp
【予告編】
こちらから視聴可能です