新潮社が提案するエンタメ小説創作講座
2025年6月18日より、株式会社新潮社が運営するオンライン学習サービス『新潮社 本の学校』にて、新しい小説創作講座が始まります。この講座は、編集者の佐藤誠一郎氏を講師として迎え、興味深いテーマを取り扱う内容です。そのタイトルは【エンタメ小説創作講座】書く人のための“発禁”入門。普段のライティング技術から一歩踏み込み、表現の自由について考えたい方には絶好の機会です。
昨今、言論や表現の自由が脅かされつつある中、創作者としてどのように小説を書き続けるべきか。この問いは、作品の根底にあるテーマ、「なぜ小説を書くのか」とも深く結びついています。この講座では、歴史的な背景を踏まえながら、禁制や抑圧がどのように創作に影響を与えてきたのかを探求します。
江戸時代、大河ドラマ『べらぼう』の舞台となった当時の出版界では、権力による禁圧が作家や出版社たちを脅かしていました。版元や戯作者たちは、表現を巡る制約や自主規制に直面し、それがどのように彼らの創作活動に影響を与えたのかを考えることで、現代にも通じる教訓が得られるでしょう。
佐藤講師は、出版部長や数々の著名作家の編集者としてのキャリアを持ち、その経験を基に参加者に具体的なアドバイスやヒントを提供します。『禁じられた出版』に関するエピソードを交えながら、受講生が新たな視点から小説を書く勇気を磨く手助けをします。
この講座は、全3回にわたり開催され、それぞれの回で異なるテーマが取り上げられます。第1回目は「筆禍をめぐるドラマ」、第2回目は「偽書という仕掛け」、第3回目は「言論弾圧を描く季節」となっており、毎回約70分の講義が提供されます。各講義は1800円(税別)で、個別受講も可能です。
また、受講者には購入ページからダウンロードできるレジュメ資料が付属し、より深く学べるようにサポートがあります。発禁や焚書についての知識を身につけたい方、あるいは表現の自由に対する理解を深めたい方にとって、この講座は大変意義のあるものとなるでしょう。
この新しい講座内容は、具体的な技術的スキルの習得だけにとどまらず、表現することの意味や目的を考えるきっかけを提供します。なぜ人は小説を書くのか、誰のために書くのかといった根本的な問いに向き合うことで、参加者それぞれが持つ創作の可能性を広げることでしょう。
新潮社のオンライン学習サービス「本の学校」では、これに加えて様々な講義が提供されており、興味のある方はぜひ訪れてみてください。さらに詳しい情報は公式サイトやSNSで確認できます。表現の自由が脅かされている時代に、小説という形で自らの声を上げるための第一歩をこの講座で踏み出してみませんか?