王座を獲得した高見亨介と比嘉大吾の奮闘
2023年10月20日、WOWOWでは特別番組『エキサイトマッチSP「バルガスvs比嘉大吾」「ロサvs高見亨介」』が放送されます。この番組では新たにWBA世界ライト・フライ級王者に輝いた高見亨介選手(23)、そして元WBC世界フライ級王者の比嘉大吾選手(30)が、それぞれの激闘を振り返るという内容です。
高見亨介の快挙
高見選手は、7月30日に横浜で行われたエリック・ロサ選手との試合で見事な10回TKO勝ちを収め、タイトルを獲得しました。試合中、高見選手は「自分の思っていたような流れで戦うことができた」と自信をのぞかせましたが、その裏には準備と努力があったのです。この試合は、対格差のあるロサ選手を一蹴し、新王者としての地位を手にした瞬間でした。
ロサ選手はアマチュアキャリアも豊富であり、一筋縄ではいかない選手だけに、試合前は高見選手にとっての大きなチャレンジでした。それでも、彼は自信を持って試合に臨み、「パワーの部分で負けることはないと感じていた」と振り返ります。その言葉通り、高見選手は序盤から好調に攻め込み、ポイントを重ねていきます。
比嘉大吾の奮闘
一方、比嘉選手はアントニオ・バルガス選手とのタイトルマッチを振り返ります。比嘉選手はWBC世界フライ級王座を揺るがした経歴を持つ選手ですが、今回の試合では「接近戦が難しかった」と自己分析しています。試合開始早々、左フックでダウンを奪ったシーンもあったものの、接戦となり、結果的には引き分けに終わってしまいました。
比嘉選手は試合後に「自分が勝っているのか負けているのか分からなかった」と語り、緊張感の中での戦いを振り返ります。どちらの選手も勝ちを目指して戦いましたが、その結果は厳しくもリアルなものでした。
今後の展望
高見選手は「これが通過点に過ぎない」と語り、複数階級制覇を目指す意欲を見せます。「年内には初防衛戦を控えているので、体力を含めた準備に余念がない」とのこと。対して比嘉選手も、今後の展開に向けて模索している様子で、「ウォーキングから始めようかな」と語りつつも、どんな形で次へ進んでいくのか、注目が集まります。
放送情報
『エキサイトマッチSP「バルガスvs比嘉大吾」「ロサvs高見亨介」』は、10月20日(月)午後9時よりWOWOWで放送されます。ファンにとっては、両選手の真剣な語りと熱い試合を再度楽しむことができる貴重な機会になるでしょう。