新刊紹介: 重い病気を抱える子どもと家族の居場所をテーマにした本
2025年5月2日、著者大澤裕子氏による新著『難病の子のために親ができること』が発売されます。本書は、重い病気を抱える子どもたちとその家族が、社会の中で「居場所」を見つける手助けを目的としており、著者自身の貴重な体験が詰まっています。
著者の経験から生まれた支援活動
大澤裕子氏は、妊娠中に長女に重度の心疾患があることが判明しました。無事に出産したものの、その後の入退院を繰り返す娘の闘病生活に向き合う日々が続きました。育児と病気の対応の両立に苦心する中で、未来への不安や、自分にできる支援への葛藤が続きました。
一人では抱えきれない悩みに対して、彼女は自身の経験を社会に還元しようと、非営利団体を設立。病気を持つ子どもやその家族への支援活動を始め、同じ境遇の人々に寄り添う居場所を作ることを目指しました。著者のプロジェクトは、初めは地域で困っている家族を支援するものでしたが、徐々に全国規模へと広がっていきました。
社会の偏見と戦う家族たち
本書では、特に生まれつきの疾患や障がいを持つ子どもたちに向けた支援がテーマです。社会が抱える偏見は、病気の子どもを持つ親にとって大きな障壁となります。大澤氏は、親も子もその苦労を一人で背負うのではなく、地域社会と共に支えあう重要性を訴えています。この本を通じて、より多くの人々に理解と支援が広がることを期待しています。
本書の目指すもの
本書では、重い病気を抱えた子どもたちが社会の中で居場所を見つけ、受け入れられ、さらにその命を輝かせることができるように尽力する姿勢が随所に描かれています。読者には、ただ共感するだけでなく、具体的な行動へとつなげられるような示唆が与えられることでしょう。
著者のプロフィール
大澤裕子氏は、医療現場での経験をもとに、社会福祉主事や児童福祉司の資格を持つ2児の母です。福祉に関する教育を受け、学校や保護者向けに活動を展開中。また著書には『人が集まる!仕事につながる!ランチ会の始め方・育て方』や『お茶会起業 居場所を作れば人が集まる!』など、居場所作りに関するノウハウも発信しています。
書籍情報
- - タイトル: 難病の子のために親ができること
- - 著者: 大澤裕子
- - 発売日: 2025年5月2日
- - 定価: 1,980円(税込)
- - ISBN: 978-4-413-23399-6
本書は、病気と闘う子どもやその家族の力になりたいとの想いが込められた一冊です。皆で手を取り合って、より良い社会を目指しましょう。