韓国女性の働き方を振り返る
2025年7月9日に発売される『私たちに名刺がないだけで仕事してこなかったわけじゃない 韓国、女性たちの労働生活史』は、韓国の大手新聞社「京郷新聞社」特別編成のジェンダー企画班が贈る、心に響くインタビュー集です。この本は、激動の時代に無数の女性たちがどのようにして国を支えてきたのか、彼女たちの実体験を通じて深く掘り下げています。
本書に収められたインタビューは、主に50~70代の女性たちに焦点を当てています。「正社員」には名前が付けられないが、社会の基盤を築いてきた彼女たちの人生が描かれており、その姿は多くの困難に直面しながらも懸命に働き続けた姿勢を伺わせます。
内容の概要
本書は、プロローグからエピローグまで、さまざまな視点から女性たちの仕事意義と影響を探ります。目次に含まれるタイトルは、もちろん興味を引くものばかり。具体的には、「出勤一日目」「出勤二日目」と、実際の就労体験を元にした構成となっており、単なるインタビューの枠を超えた、深い考察を読者に提供します。特に、社会考察や分析が挿入されることで、より広い視野から韓国社会の変遷を理解する手助けとなります。
著者について
本書の執筆を手掛けたのは、京郷新聞のジェンダー企画班です。この特別取材班は、様々な職域から集まったメンバーで構成されており、取材記者からデータジャーナリズム班のスタッフまで、幅広い専門知識を持つ人々が集まり、女性たちの物語を丁寧に編纂しました。
翻訳を担当するのは、すんみさんと尹怡景さん。すんみさんは早稲田大学大学院を修了し、多くの著作を手掛けている実力派の翻訳家です。一方、尹怡景さんは韓国で文化人類学を学び、豊富な翻訳経験を持っている方です。彼女たちの翻訳によって、韓国の女性たちの生き様が日本の読者にも伝わります。
書籍情報
『私たちに名刺がないだけで仕事してこなかったわけじゃない』は、全272ページ、四六判で構成されています。定価は2,420円(税込)と、手に取りやすい価格設定となっています。
最後に
この本は、ただの労働史にとどまらず、私たちが社会で直面している様々な問題を再考するきっかけにもなることでしょう。韓国の女性たちの声に耳を傾けることで、働くことの意味について新たな理解を得られる一冊となっています。ぜひ、手に取ってその内容を味わってみてください。この書籍がもたらす感動と学びを、多くの人に伝えられることを願っています。