書店とコンビニの連携
2025-06-16 14:00:54

書店とコンビニの新たな連携がもたらす本との接点拡大

書店とコンビニの新たな連携がもたらす本との接点拡大



DNP(大日本印刷株式会社)は、2025年9月1日から「honto」と「セブンネットショッピング」のサービス連携を開始します。この取り組みは、書店とコンビニという異なる販売チャネルを融合させ、生活者が本にアクセスする機会を広げる目的があります。

生活者の利便性を向上



この連携により、利用者は「honto」で注文した書籍を、全国に展開する約2万2千のセブン-イレブン店舗で受け取れるようになります。特に、書店がない地域に住む人々にとっては、非常に大きな利点となります。これまでの「書店受け取り」に加え、「コンビニ受け取り」が選択できることで、より多くの利用者が便利に本を手に入れることができます。

この新サービスは、DNPが進めている未来の出版流通プラットフォームの一環として位置づけられており、生活者が本を楽しむ選択肢を拡充する役割を果たしています。

書籍受け取りの多様化



「honto」と「セブンネットショッピング」の連携によって、生活者が本を受け取る際の選択肢が増えることは明確です。DNPは今後、両社限定で販売する書籍を展開し、コンビニの特性を活用した新たな体験を提供していく方針です。

また、各社は共同でキャンペーンやイベントを行い、特典施策を展開しながら、エンターテインメント領域での各種企画を開発していく予定です。これにより、生活者が本とどう関わるか、どう楽しむかという新たな視点を提供することができます。

出版業界の課題解決へ



国内においては、書店のない自治体が2024年に28%に達し、出版業界は厳しい状況にあります。大手コンビニの一部が書籍や雑誌の販売を終了するなど、生活者と本の接点が減少しています。このような現実を踏まえ、DNPとセブンネットショッピングは、書籍購入の機会を減らさないための施策を行います。

DNPは出版流通に関する様々な課題を解決し、本の「つくり方」や「届け方」を見直す努力を続けています。この連携を通じて、生活者はよりスムーズに本を手にすることができ、自身の生活の一部として本を取り入れやすくなります。

未来の出版流通プラットフォーム



DNPの「honto」は、効率的な書籍の流通と販売網を拡充し、本が読まれる環境を作り上げるための戦略を強化しています。この取り組みは、今後も多様な企業との連携を通じて進められ、さらなるサービス向上が期待されます。

特に、DNPは日本のアニメ文化をリアルとバーチャルで発信する「東京アニメセンター」など、多様なコンテンツ事業を展開しています。それを背景に、セブンネットショッピングとの連携を強化し、エンターテインメント領域での新しい価値創造を目指します。

結論



このように、書店とコンビニの新たな連携は、今後の出版業界における重要な一歩と言えるでしょう。生活者が日常生活の中で本を見つけ、楽しむ機会が増えることは、文化の発展にもつながります。今後の展開に注目が集まります。


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