青春訳名作シリーズ第三弾『走ってくれ、メロス。』が登場！脇役たちの物語を描く新たな短編集

新たな視点で名作を再構成！

株式会社Gakkenが発行する「青春訳名作シリーズ」の第3弾、『走ってくれ、メロス。』が、2025年7月28日に発売されます。このシリーズは、誰もが知る名作を青春のテーマに基づいて再解釈し、思いも寄らぬ視点から物語が語られるというコンセプトが魅力です。

脇役たちの物語を紐解く

本書には、太宰治の名作「走れメロス」をはじめとする全5編が収録されています。特に注目すべきは、主人公メロスの親友であるセリヌンティウスの視点から描かれた表題作です。セリヌンティウスは、自らの意に反してメロスの運命に翻弄され、物語の葛藤を体験します。このように、伝統的な物語の裏側に隠された脇役たちの心情を掘り下げることで、読み手は新たな視点を得ることができるでしょう。

また、「ロミオとジュリエット」のスピンオフとして描かれた「ロミオとベンヴォーリオ」や、ジュディとの交流を“あしながおじさん”の目線から描く「あしながぼっちゃま」など、多様な視点から物語が展開されます。これにより、原作を知っている人でも、新鮮な驚きを感じることができるのです。

青春と成長が絡み合う名作再解釈

「青春訳名作シリーズ」は、名作を「悩み」「成長」といったテーマでリメイクし、より身近に感じられるようなアプローチを試みています。第1作の『出世できない孔子と、悩める十人の弟子たち。』や第2作の『まだ青き神々の歌「古事記」～スサノオ青春伝』は、いずれも好評を博しています。このように、それぞれの物語が持つ人間の成長や葛藤を見つめ直すことで、心に残る教訓や感動を得ることができます。

再読の楽しみ

本書を通じて、読者は既知の物語を異なる視点から再考察する楽しさを味わうことができます。原作を再読する前に本書を手に取ることで、通常の視点とは違った角度から物語を楽しむことができるでしょう。新たな解釈が加わることで、名作が持つ本来のメッセージが、より鮮明に浮き上がってくるかもしれません。

商品情報

本書は著者青木悠、望月滋斗、海野さやか、蜂八優月、エコツミによって執筆され、カバーイラストはふすい、内部イラストは古見たまこ、飯田要が手がけています。価格は1,210円（税込）、ページ数は256ページとなっています。さらに、Gakkenは様々なコンテンツをYouTubeチャンネルでも配信中で、楽しい情報が満載です。

新しい視点から名作に触れてみたい方、そして青春にまつわる物語を楽しみたい方には、まさにぴったりの一冊と言えるでしょう。ぜひ手に取って、自身の物語として楽しんでみてはいかがでしょうか。