新AI安全規格発行
2025-07-08 15:36:39

自動車産業向け新AI安全管理国際規格の邦訳版が発行

自動車業界新規格『ISO/PAS 8800』邦訳版発行



2025年6月16日、一般財団法人日本規格協会が自動車におけるAI安全管理に関する新たな国際規格『ISO/PAS 8800:自動車-安全性及び人工知能』の邦訳版を発行しました。この国際規格は、自動車産業におけるAIの安全性を確保するための初の公式指針となります。

ISO/PAS 8800の特徴


この規格は、ISO TC22(自動車)SC32(電子・電装部品及びシステム)WG14(安全性とAI)のエキスパートにより監修されており、自動車の安全関連機能におけるAIシステムの使用に関するものです。

ISO/PAS 8800は以下の点で重要です:
  • - 安全性のガイドライン提供:自動車業界特有の指針を設け、安全関連機能のAIシステムが求める要件を定めています。
  • - 既存規格との統合:ISO 26262(機能安全)やISO 21448(意図した機能の安全性)などの既存の自動車安全規格と組み合わせることができ、AIによる安全性の確保をより効果的に行えます。
  • - AI安全性の向上:量産車両に搭載される電気/電子(E/E)システムにおいて、AIの不具合やエラーが引き起こす安全リスクを軽減するためのフレームワークを提供します。

幅広い分野での応用


PAS8800は自動車のみに留まらず、医療や産業用ロボット、航空など多くの業界において、AIの安全性に関するガイドラインとして活用可能です。特に、自動運転技術やAIを搭載したシステムの安全性向上に寄与することが期待されています。

規格の購入及び説明会のご案内


この邦訳版は税込76,571円で販売され、A4判360頁の内容となっています。さらに、2025年9月1日にはIS PAS 8800の説明会が開催され、AI安全管理のフレームワークが解説される予定です。講師は、関連規格の開発に関与したエキスパートであり、実務に基づいた知見を講演します。

この新しい国際規格の導入により、自動車業界はもちろん、広範な産業がAI安全のさらなる向上に向けた取り組みを加速させることが期待されます。自動車産業の将来を見据えた重要なステップとして、多くの企業や専門家の注目が集まっています。


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