富士山マガジンサービスがシーズ・ファクトリーをグループ化し新たな展開へ
富士山マガジンサービスがシーズ・ファクトリーを傘下に
2025年8月29日、富士山マガジンサービスが時計専門メディアや出版を行うシーズ・ファクトリーの株式を取得し、連結子会社化しました。このグループ化により、両社は興味を基点にした新たな事業を展開し、メディアとEC、コミュニティを統合したプラットフォームの構築を目指します。
新たなビジネスモデルの構築
富士山マガジンサービスは「興味が生きがいになる世の中に」という使命のもと、コミュニティの形成やイベント開催、製品販売を強化してきました。定期購読事業におけるデータを活用し、ユーザーの興味にマッチした商品を提案する仕組みを構築します。一方、シーズ・ファクトリーは、腕時計専門誌「Power Watch」や人気時計ニュースサイト「Watch LIFE NEWS」を運営し、熱心なファン層を確保しています。
シーズ・ファクトリーの代表、菊地吉正氏は、「私たちの目標は、時計の魅力を多くの人に伝えることです。この新たなグループの一員として、編集力や商品開発力を更に活用し、時計の素晴らしさを幅広い層に届けるとともに、創造的な姿勢を保ちながら展開していきます」と意気込みを語っています。
富士山マガジンサービスの戦略
CSファクトリーを傘下に持つ富士山マガジンサービスの代表、西野伸一郎氏は、今後の成長戦略として「第3の矢」を掲げています。これは、購読者データを活用したEC事業やコミュニティプラットフォームの実現を目指すもので、時計業界に確立されたシーズ・ファクトリーとの差別化を図ります。
両者は、共同で新たな情報提供やコンテンツの展開を行い、購読者とのエンゲージメントを高めることを目指します。シーズ・ファクトリーのブランド力と富士山マガジンサービスが持つ豊富なネットワークを駆使することで、より多くの顧客にリーチし、腕時計の魅力を広めていくとしています。
シーズ・ファクトリーの強み
シーズ・ファクトリーが販売するブランド「OUTLINE」は、専門性を活かし、オリジナリティあふれる商品を提供しています。現在、同社は月間200万PVを超えるアクセスを誇る「Watch LIFE NEWS」で、時計ファンから高評価を得ており、ECビジネスを通じてのさらなる拡大が期待されています。
時計業界のトレンドを常に追求し、独自の取材と評価を行うことで、時代の変化に対応した商品企画を行っています。機械式時計を中心とした商品で、ヴィンテージテイストを尊重し、顧客満足度を高め続けています。
最後に
今後も富士山マガジンサービスの影響力と、シーズ・ファクトリーの専門性を活かし、新たな価値を提供するビジネスの展開が注目されます。時計業界における革新が期待される中、両者の連携がどのような成果を生むのか、今後の展開を楽しみにしたいと思います。