大暮維人と大森記詩の共演「SCALE GIRLS / SCALE ARMS」展
「SCALE GIRLS / SCALE ARMS」という名の下で、大暮維人と大森記詩のコラボレーション展が始まります。会場は、東京・虎ノ門の集英社マンガアートヘリテージトーキョーギャラリー。今回の展覧会では、スケールモデルの魅力を存分に味わえる作品群が展示される予定です。
スケールモデルとは?
スケールモデルは、実物を縮尺で再現した模型を指し、その精緻さが特徴です。大暮維人は、その卓越した画力で多数のキャラクターや機械を描き出すマンガ家として知られています。彼の代表作である『天上天下』や『エア・ギア』は、キャラクターたちの自由な動きが印象的で、緻密且つ繊細な描写からは、その温もりすら感じる程です。この展覧会では、彼の描く少女たちを「スケールガールズ」と名付け、訪れた人々に彼女たちの魅力を伝えます。
大暮のデザインしたプリント作品には、特製のステッカーが付属。これにより、訪れた者は作品をより個性的に楽しむことができます。
スケールアームズの世界
一方、展覧会における大森記詩の作品群、「スケールアームズ」は、プラモデルのパーツを用いて制作された立体作品です。大森はプロモデラーであり、現代美術の作家でもあり、複雑な機械の形状を描く才能を持っています。彼の作品は、プラモデルのパーツを組み合わせた「ミキシングビルド」として知られており、訪問者はそのユニークな表現を見ることができるでしょう。
大森の作品は、1/35や1/12、1/6スケールのプラモデルに、大暮のデザインしたデカールが施され、2人のアーティストの 美を結びつける機会が提供されます。
大暮維人へのインタビュー
大暮維人は、「スケールガールズ」との関係や、自身が幼少期に影響を受けたプラモデルについても言及。一緒に成長してきた彼の作品におけるスケール感で、新しい形の表現が生まれたことを明らかにしています。キャラクターと機械、2つの世界が互いに交差する新しいビジョンを提示しています。
自然と人の融合
さらに、会場では大暮が憧れたホンダ・モンキーとハーレーダビッドソンのスケールモデルも展示されます。タミヤ製の1/6スケールのバイクは、アーリーチョップ!!!によって手がける作例が特徴で、訪問者は自作したバイクの世界も楽しめます。
様々なスケールの探求
また、展示室内にはホンダ・モンキーの実車も用意されています。このことにより、異なるスケール(1/1、1/6、1/12、1/35など)が交差するアート体験を提供しています。「SCALE GIRLS」と「SCALE ARMS」の世界にぜひ触れてみてください。独特な視覚と感覚を同時に楽しむことができるこの展覧会は、可愛い少女たちの様子や精巧なメカニックに加え、心からのアプローチが詰まった作品の数々が目を引きます。
展覧会の詳細
この展覧会は、2025年6月3日から9月21日まで開催されます。開廊時間は11:00から20:00まで、月曜日は休廊ですが、特定の日には開廊しています。ぜひ訪れて、アートと模型の新たな一面に触れてみてはいかがでしょうか。
作家プロフィール
大暮維人(Oh!great)
1972年生まれ。宮崎県出身で、1995年にデビュー。多くの作品を持つ著名なマンガ家であり、アニメやゲームのキャラクターデザインに携わっています。現在は「灰仭巫覡」を連載中。
大森記詩(Kishi Omori)
1990年生まれ。東京出身。美術大学で学び、プラモデル作成・展示に関する数々の作品を発表。現在はSFメカ制作をテーマとする連載を抱えています。彼自身の作品にも一風変わった視点が表れています。
詳しくは
集英社マンガアートヘリテージをご覧ください。