新たに始まるコミックの波!「テラーコミックス」と「Freedia comics」
株式会社トーハンが立ち上げたコミックレーベル「テラーコミックス」と「Freedia comics」が、2023年6月27日より、話題の原作を元にしたコミカライズ作品の配信を開始します。これにより、ホラーミステリーとラブストーリーという異なるジャンルの魅力を、新たなファン層へと広げていくことを目的としています。
テラーコミックスの魅力:『100回殺される私』
「テラーコミックス」の新作『100回殺される私』は、ホラー・サスペンスの要素をふんだんに取り入れた作品です。原作は、武野光、東雲佑、河本ほむらによる人気チャット形式の小説で、なんとシーズン2まで連載されていました。
この作品では、誕生日を迎えた大学生、倫道咲が突如「仮面の男」に命を奪われるところから物語が始まります。しかし、彼の運命を決定づける驚愕の展開が待ち受けています。なぜか誕生日の朝に時間が巻き戻り、死の運命から逃れることができないという、緊迫感溢れるループサスペンスが展開されます。
この作品は、6月27日から10月26日まで、コミックシーモアで独占先行配信が行われ、初回は第1話から第3話までを同時に配信予定です。期間中、第1話は無料で提供されるため、気軽に楽しむことができます。
Freedia comicsが放つ感動作:『ストロベリームーン』
一方、「Freedia comics」からは、同じく6月27日に配信が開始される『ストロベリームーン』があります。原作は芥川なおによるもので、純愛小説として多くの読者から支持を受け、既に16万部を超える売上を達成しています。
ストーリーは、高校入学式で学校一の美少女・桜井萌と恋に落ちた佐藤日向が、彼女の余命が少ないことを知ることから始まります。好きな人と一緒に見た時、永遠に結ばれるとされる赤い満月「ストロベリームーン」の神話を背景に、彼らの切なくも美しい恋が描かれます。SNSでは、紹介動画が300万回以上再生され話題を呼びました。
この『ストロベリームーン』は、各電子書店で同時配信されており、初回は第1話から第3話を同時に配信、以降は毎月1話ずつ更新される予定です。また、12月31日までは第1話が無料で楽しめる特典もあります。さらには、今年秋には電子版と紙版のコミックス単行本の発売も控えています。
トーハンのコミックレーベル事業の未来
トーハンは2024年度より、本格的に電子コミックレーベル事業を展開していくことを発表しています。特に、「Freedia comics」では異世界ファンタジーやボーイズラブなど、魅力的なジャンルのコミカライズを進行中です。そして、テラーコミックスは2025年の初めからホラー作品の配信も開始しています。
今後の展望として、両レーベルから人気作品を単行本化や映像化し、全国の書店やコンビニエンスストアへの展開に力を入れていく予定です。さらに、ショートドラマ制作事業といった多メディア展開も視野に入れ、トーハンの流通網を活かして、さらなる発展を目指しています。
新たなコミックの楽しみが始まるこの時期に、ぜひこれらの作品に触れて、エンターテインメントの世界に浸ってみてはいかがでしょうか。