新幹線の舞台裏
2025-09-10 12:12:00

新幹線の舞台裏を明らかにする「実録 新幹線検修」発売

新幹線の舞台裏を探る「実録 新幹線検修」



イカロス出版株式会社から、2025年9月10日に新刊『実録 新幹線検修』が発売される。この書籍は、日本国有鉄道新幹線総局東京第一運転所の実際の新幹線検修を記録したもので、著者は当運転所の元職員、渡邉健志氏が務めている。

東京第一運転所の歴史



新幹線が1964年に開業して以来、東京第一運転所は品川インターシティの場所で新幹線電車の検査と修繕を行う重要な基地となっている。この運転所は、国鉄分割・民営化が行われる1977年までの新幹線車両の実際の検修活動を現場目線から紹介する。長年にわたる新幹線の歴史を振り返る中で、当時の運転所の重要性と役割に迫ることができる作品だ。

お召列車の整備とその役割



東海道新幹線は、日本の交通の大動脈であり、その中で多くのお召列車が運行されてきた。日本の国鉄時代には、特に新幹線0系の新車が選ばれ、お召列車整備のためには特別な準備が必要だった。著者の渡邉氏は、臨修日勤でお召整備に長年従事しており、特にお召列車の実際の整備過程を詳細に語る。普段は見ることのできない整備現場の一端を知る手助けとなる。

世界最速ディーゼル機関車911形の魅力



国鉄時代において、東海道新幹線には線路検測用に911形ディーゼル機関車が配置されていた。この機関車はDD51形をベースに最新の制御方式が搭載され、最高速度160km/hを誇った。著者はこの911形の交番検査を担当しており、160km/hで走行する際の特異性や、その技術的な苦労についても触れ、この機関車の検修の裏側を詳しく解説する。

読者におすすめの内容



この書籍は、以下のような方々に特におすすめだ。新幹線の歴史に対して興味を持つ人、現場目線で新幹線の車両検修を知りたい方。そして、鉄道マンのリアルなドキュメントに興味がある方には、まさにうってつけの内容となっている。

本書の構成



本書は以下の構成で作成されている。お召列車の整備、911形ディーゼル機関車の検修、新幹線の各種試験とドクターイエロー、各種故障・トラブルへの対応、走行検査乗務の実際、そして100系新幹線の導入について詳しく記載されている。

著者のプロフィール



渡邉健志氏は、1958年に東京都大田区で生まれ、幼少期から鉄道に対する情熱を抱いてきた。彼は国鉄を目指し、1977年に新幹線総局に採用される。この豊富な経験が本書に生かされており、リアルな現場の声を伝える重要な役割を果たしている。

書誌情報と購入方法



シリーズ名は「新幹線EX BOOKS」で、書名は『実録 新幹線検修』、著者は渡邉健志氏。発売日は2025年9月10日、A5判で128ページ、価格は1980円(税別)での販売を予定されている。詳細はイカロス出版の書籍情報ページにて確認可能だ。この本を通じて、私たちの生活を支える新幹線の裏側を深く理解してみてはいかがだろうか。


画像1

画像2

画像3

関連リンク

サードペディア百科事典: 新幹線 東京第一運転所 実録 新幹線検修

トピックス(その他)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。