「まんがLiving」が大森に誕生
2025年4月18日、東京都大田区に新たな居場所「まんがLiving」がオープンします。このプロジェクトは、株式会社小学館集英社プロダクションの手によって展開され、コミュニティの子どもたちにとっての心の拠り所となることを目指しています。
「まんがLiving」の背景
「まんがLiving」は、さまざまな福祉的課題を抱えた子どもたちが集まる場所として、まんがを通した「共感体験」に重きを置いています。このプロジェクトは、子どもたちが自己肯定感を育む手助けをし、異なる価値観や生き方に触れることで、新たな視野を広げることを目指しています。
この「まんがLiving」は、これまでに大和市の生涯学習センターや他の地域に設置されており、その成功を受けての新たなオープンとなります。大森北四丁目の複合施設「スマイル大森」に位置する1階オープンスペースでは、毎日9:00から21:45まで子どもたちを迎え入れます。
「まんがLiving」三つのテーマ
「まんがLiving」には、居場所作りにおいて大切な3つのテーマがあります。第一に、地域の子どもたちすべてが自分の居場所としてリラックスできること。第二に「生命を与える」というコンセプトのもと、心の安全基地を提供すること。最後に、誰もが自然に集まれる空間を作ることです。
サービス内容
1. まんがエリア
「まんがLiving」では460冊以上のまんががキュレーションされ、読者やファンとの間で特別な共感体験が生まれます。そこで展開される「まんがLivingコンシェルジュ」のサポートを受けながら、作品と向き合い、感情をシェアすることで他者とのつながりを深めることができるでしょう。
2. しゃべり場
感情を引き起こすきっかけとなる「しゃべり場」は、参加者がまんが作品を紹介し合うことで、さらなる共感を生み出します。この体験によって参加者は、物語の垣根を超えて多様な意見や感情を共有することができるのです。
3. 心のしおり
「心のしおり」は、特定のシーンに対する共感を促進するツールです。まんがの特定シーンに触れた時、同じ感情を持つ誰かとつながることで、まんがを通じた感情の共有を行います。これにより、他者とのつながりが作り出されます。
4. 休けい室
地域の福祉情報を発信する「休けい室」では、子どもたちが必要な支援にアクセスできる情報を提供します。ここは、必要な助けを求めることができる安心の場です。
5. まんがLivingコンシェルジュ
訪れた子どもたちとのコミュニケーションをとる「まんがLivingコンシェルジュ」が配置され、彼らの日常生活に寄り添った支援を行います。子どもたちが安心して自分を表現できる環境を整え、より良い共感の体験を促します。
おわりに
「まんがLiving」の設立は、ただの居場所ではなく、子どもたちの心の寄り添い、共感を深めるための新しい試みです。私たちが望むのは、すべての子どもたちが安心して成長できる社会を実現することです。このプロジェクトを通じて、多くの子どもたちが自身の価値を見いだし、健やかに成長することを期待しています。大森の地で新たなコミュニティが育まれることを、心から楽しみにしています。