輪島市復興支援プロジェクト「輪島の響」が始動、特別コンサート開催へ

輪島市復興支援「輪島の響プロジェクト」始動

2024年に発生した能登半島地震からの復興を目指して、石川県輪島市の「輪島の響プロジェクト」が始まりました。プロジェクトは、グラミー賞受賞チェリストのエル・マツモト氏が参加し、特別なコンサートを開催します。2025年10月26日、輪島中学校の体育館にて行われるこの無料招待コンサートでは、エル氏が“奇跡的に無傷で見つかった「輪島塗のチェロ」”を演奏し、被災地の現状や復興に向けた希望を発信します。

プロジェクトの背景と目的

輪島市では、今なお多くの人が避難所で生活を余儀なくされています。そんな中で、地域の伝統文化を復活させることを目的に「輪島の響プロジェクト」が立ち上がりました。プロジェクトの中心となるのは、地震にも耐えた美しい「輪島塗のチェロ」です。この特製のチェロを用いて、エル・マツモト氏が地域の希望とともに音楽を奏でます。この演奏を通じて、輪島の伝統工芸と文化の素晴らしさを広く世界へ伝える意義があります。

特別コンサートの詳細

コンサートは2025年10月26日（日）に行われ、当日はピアニストの斎藤龍氏と共演します。演奏予定の楽曲には「Song of the Birds（鳥の歌）」や、ハロウィーンソング、さらには日本の名作映画のカバーソングなどが含まれています。この模様は特別映像として収録され、2026年1月1日に世界中へ公開予定です。この映像では、被災地の実態と復興に向けた希望が収められます。

伝説のチェロの物語

この「輪島塗のチェロ」は、地元の漆職人・八井汎親氏が制作しました。驚くべきことに、2024年の地震によって作業場が倒壊した際、他の作品が被害を受けた中、このチェロだけが無傷で発見されたのです。現在、このチェロは金沢市の県立音楽堂で展示されており、希望のシンボルとして多くの人々に愛されています。

クラウドファンディングの実施

本プロジェクトは、企業版ふるさと納税およびクラウドファンディングを通じて、広く資金を集めています。集まった資金は、コンサートの運営費や映像制作に充てられます。また、支援者には特別な返礼品として、輪島塗の箸やどんぶり、地域の特産品セットが提供されます。

イベント詳細

- イベント名：輪島の響コンサート
- 日時：2025年10月26日（日）開場13:00 ／開演14:00
- 場所：輪島中学校体育館
- 出演者：エル・マツモト（チェロ）、斎藤龍（ピアノ）
- 参加方法：無料・入場チケット不要。直接会場にお越しください。

（座席に限りがあるため早めに来場をおすすめします。）

映像公開予定

収録された特別映像は、2026年1月1日に公開予定です。YouTubeなどのオンラインプラットフォームを通じて配信され、広く観客に届けられます。

このプロジェクトは、地域の復興と伝統文化の保存を目指し、多くの人々の協力が必要です。ぜひ、輪島の響プロジェクトに参加して、波のように広がる音楽の力を実感してみてください。