アンゲラ・メルケル元首相の回顧録『自由』が重版決定
株式会社KADOKAWAが、アンゲラ・メルケル元ドイツ首相の政治回顧録『自由』の重版を行うことを発表しました。本著は、メルケル氏の1954年から2021年に至るまでの人生を描いたもので、特に彼女の幼少期から首相退任に至るまでの軌跡を追っています。
『自由』は2025年5月28日に発売されました。この本のリリースに合わせてメルケル氏自身が来日し、さまざまなメディアに登場。日本経済新聞社の「NIKKEI LIVE」をはじめ、テレビ朝日系の「報道ステーション」、TBS系列の「サンデーモーニング」などに出演し、多くの書籍ランキングで1位、2位を記録するなど、非常に反響が大きい作品となっています。
本書は、特に激化する国際情勢の中で、メルケル氏の「自由」に対する強い思いを表明したものとされています。東ドイツでの幼少期を過ごした彼女だからこそ語れる、自由の大切さやそれがもたらす責任について、深い洞察が述べられています。
書籍の内容
『自由』は上巻と下巻に分かれており、詳細な目次には彼女のさまざまな経験が以下のようにカテゴライズされています。
上巻
1.
プロローグ 1954年から1989年までの幸せな子ども時代を振り返る
2.
第1部「首相として生まれてきたのではない」
- 幼少期や学生時代の出来事
3.
第2部「民主主義の始まり」1989年から1990年にかけての統一と自由への道筋
4.
第3部「自由と責任」1990年から2005年までの政治活動の回顧
5.
第4部「ドイツへの奉仕」首相としての業績など
下巻
1.
第4部続篇 2005年から2015年までの施策や改革
2.
第5部「ドイツへの奉仕(2)」2015年以降の内外政策や直面した課題
特に注目すべき点は、彼女が経験してきた多くの国際的危機や、ドイツの統一以降の政治情勢をどのように乗り越えてきたのか、その一つ一つのエピソードです。また、メルケル氏の言葉には、今の時代に必要なメッセージが詰まっています。
推薦コメントも充実
書店やメディアでは、幅広い推薦コメントが寄せられています。読者は、メルケル氏がどのようにして自らの経験を通じて学び、成長してきたのかを実感できるでしょう。
書誌情報
- - タイトル: 自由 上・下
- - 著者: アンゲラ・メルケル
- - 訳: 長谷川 圭、柴田 さとみ
- - 発売日: 2025年5月28日
- - 定価: 各2,750円(税別)
- - 仕様: 四六判、上製単行本
- - 発行元: 株式会社KADOKAWA
- - 書誌ページリンク: 上巻 | 下巻
経済や国際情勢に興味がある方は、ぜひ手に取ってみてください。メルケル氏の知恵と経験の集積が、私たちにとっての大きな示唆となるはずです。