日本規格協会が新たに分散性・分散安定性の規格を発行します

日本規格協会、分散性に関する重要なISO規格を邦訳

一般財団法人日本規格協会は、分散液の分散性と安定性に関する国際規格の邦訳版を2025年4月15日（火）に発行することを発表しました。この発行は、製品開発や品質管理において欠かせない分散性と分散安定性に対する基準を提供します。

分散性の規格「ISO/TS 22107:2021」

定義された分散性に関する規格「ISO/TS 22107:2021」では、粒子の液体への分散性を評価するための基本的な特徴と方法が示されています。価格は英語版が税抜で25,410円、邦訳版は45,738円で販売され、A4判・56ページの内容には、様々な用途での評価方法が含まれています。

この規格は特定の用途を持たず、広範な業界で利用可能です。分散性の評価は、製品の性能や品質を左右する重要な要素であり、この基準が策定されることで、各業界における液体分散に関する理解が深まり、品質の向上につながることが期待されています。

分散安定性の指針

続いて、分散安定性評価のためのガイドライン「ISO/TR 13097:2013」も発行されます。このガイドラインは、液相分散系の品質管理に関するもので、懸濁液や乳濁液の安定性を評価する方法を取り上げています。こちらの英語版は18,865円、邦訳版は33,957円で販売され、A4判・42ページの内容となっており、製品設計や品質管理の現場で活用されることが見込まれています。

「ISO/TR 13097:2013」は、特に新製品の開発や既存製品の最適化に役立つ資料です。また、製品の加工や使用中のシステムの安定性を評価するためにも欠かせないものとなるでしょう。」

その他の注目規格

さらに日本規格協会では、2025年4月にはイノベーション・マネジメントシステムに関する「ISO 56001:2024」も発行予定です。この規格は、企業が新しい技術を活用し、ビジネスモデルの転換を正しく行うための枠組みを提供します。これにより、イノベーションを推進することが可能となり、企業の生産性向上にも寄与するでしょう。