第一興商の挑戦
2025-10-01 13:34:38

廃食用油から航空燃料へ!第一興商が『Fry to Fly Project』に参画

第一興商が『Fry to Fly Project』に参画



本日、株式会社第一興商は日揮ホールディングス株式会社、レボインターナショナル、合同会社SAFFAIRE SKY ENERGYの3社とともに、廃食用油を国産の持続可能な航空燃料であるSAF(Sustainable Aviation Fuel)の原料として供給する基本合意書を締結しました。この取り組みは、2025年10月1日に実施されます。

『Fry to Fly Project』とは



このプロジェクトは、廃食用油を材料にして航空機が飛ぶ未来を実現することを目指しています。第一興商はこのプロジェクトに参加することで、単独での取り組み以上の大規模な脱炭素社会の実現に向けた成果を上げられるとしています。

第一興商は、カラオケボックスを含む27種類の飲食業態で全国に700以上の店舗を展開しています。これまでに発生した廃食用油は多様な用途に再利用されてきましたが、今回の合意により、特に直営のビッグエコー224店および飲食店143店を中心に、廃食用油がSAFの原料として利用されることになります。

資源循環と環境保全の重要性



国内でも注目されている資源循環を通じた脱炭素社会の具現化を掲げている同プロジェクト。第一興商は、廃食用油が国産SAFの原料として利用されるのは国内初の試みであることを強調し、今後の活動を広く発信していく方針です。この取り組みがカラオケ業界全体に広がり、より多くの店舗でも同様の再利用が促進されることを期待されています。

各社の役割



このプロジェクトに参加する各社の役割は明確です。第一興商はカラオケおよび飲食店舗で発生する廃食用油をSAFの原料として提供します。レボインターナショナルは、回収した廃食用油をSAF製造装置に引き渡す仕事を担います。サファイア・スカイ・エナジーでは、日本初の国産SAF製造プラントで廃食用油を使用し、SAFを製造します。そして、日揮HDはこの製造プロジェクトを主導し、各社との連携を図っています。

SAFの重要性



SAFとは、廃食用油などを原料とし、通常の航空燃料よりもCO2排出量を大幅に削減できる持続可能なエネルギーです。航空機は他の燃料に代替することが難しいため、SAFの利用促進が求められています。日本では、2030年に国内航空会社の燃料使用量の10%をSAFに置き換える目標が設定されており、2050年までにカーボンニュートラル達成が求められています。

しかし、SAFの原料として必要な廃食用油の安定供給は課題であり、年間約10万トンが海外へ輸出されています。これにより、国内でのSAF製造に必要な貴重な原料が流出し、より環境への負担が増える可能性があります。本プロジェクトが成功すれば、国内でのSAF供給の改善につながる可能性が期待されます。

まとめ



第一興商が『Fry to Fly Project』に参画することによって、持続可能な航空燃料の製造に向けた新たな一歩が踏み出されました。この取り組みは、カラオケボックス業界にとどまらず、広範な飲食業界全体にとっても意義深いものです。今後、このプロジェクトの進展がどのように環境改善に寄与していくのか、引き続き注目していきたいと思います。


画像1

画像2

画像3

画像4

画像5

関連リンク

サードペディア百科事典: 第一興商 SAF Fry to Fly Project

トピックス(その他)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。