『ぼくが生きてる』
2025-12-09 11:58:29

吉沢亮主演『ぼくが生きてる、ふたつの世界』が全国で注目される理由とは?

吉沢亮主演『ぼくが生きてる、ふたつの世界』が全国で注目される理由



映画『ぼくが生きてる、ふたつの世界』が、吉沢亮を主演に迎え、2024年9月に公開予定です。本作は呉美保監督によるもので、現在は全国で非劇場上映が好評を博しています。特に、各都道府県の聴覚障害者協会が主体となった上映推進プロジェクトが進行中で、地域に根ざした映画の広がりが見られています。

聴覚障害者協会による上映推進



日本の社会において、聴覚障害者の理解と共生が求められるなか、この映画はその重要性を強調する役割を果たしています。聴覚障害者協会は、映画の上映を通じ、ろう者や手話の認知度向上を目指しており、その活動は11月に開催された「デフリンピック2025」の周知にも役立っています。

県民運動としての映画上映



特に長崎県、群馬県、宮城県などでは、県民が一体となって映画上映会が開催されており、県ごとの上映会が増えています。2026年3月までに、全国で85,000人の動員を見込んでおり、最終的には20万人を目指しています。観客が映画に触れることで、共感が生まれ、地域社会へのつながりが強化されるのです。

久米島での地域貢献活動



沖縄県の久米島では、地元の教育委員会や社会福祉協議会、商工会女性部が協力し、上映会が実施されました。この上映会では、チケットの売上が地域への寄付に使われるといった形で、地域貢献にもつながっています。このような活動は、映画が単なるエンターテインメントでなく、社会へのメッセージを届けるものだという合意を生んでいます。

3,000組以上の上映会ネットワーク



株式会社ワンダーラボラトリーは、全国に3,000組を超える上映主催者のネットワークを形成しており、作品の社会的な理解を深めるための努力を続けています。これまでの作品も含め、非劇場展開が着実に成功を収めており、『オレンジ・ランプ』では14万人を動員し、さらに30万人を目指しています。

認知症や介護をテーマにした作品も



最近では、認知症や介護、在宅医療といった社会問題にも光を当てた作品が次々と製作されています。また、今年からは自治体向けに「サブスクリプション型上映」を導入し、これにより全国の自治体での上映会がさらに広がっています。これによって、地域に根ざした自立した社会づくりを目指している自治体にとって、映画は重要な役割を担っています。

『ぼくが生きてる、ふたつの世界』の深いテーマ



映画本編について、監督の呉美保が9年ぶりに手がけた本作は、作家・五十嵐大の自伝的エッセイを基にしています。脚本は『正欲』の港岳彦が担当し、主演の吉沢亮が主人公を繊細に演じています。本作は「きこえる世界」と「きこえない世界」を行き来する主人公の葛藤と成長を描いており、親子愛、社会的理解、多様性に富んだテーマが観客に深い考察を促します。母役には、著名なろう者俳優の忍足亜希子が配されており、リアリティ及び感情深い演技が期待されています。

まとめ:新たな映画の可能性



映画『ぼくが生きてる、ふたつの世界』は、ただの娯楽作品には留まらず、地域社会における大きな運動の一環として位置づけられています。この非劇場上映がいかに社会に影響を与えるのか、観客として関わることで私たちもその一翼を担えるのかもしれません。


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