1月、青空の下で生きるアスリートたちの物語
お笑いコンビ「オードリー」の若林正恭さんが、自らの名を冠した初小説『青天』(あおてん)の執筆を手掛けました。2026年2月20日には文藝春秋からの出版が予定されており、彼の新たな挑戦にファンの期待が一層高まっています。
この作品は、四半世紀前の東京を舞台に、高校生たちがアメリカンフットボールに情熱を注ぐ姿を描いています。主なキャラクターは、「アリ」と呼ばれる中村昴です。彼は総大三高のアメフト部に所属し、数年にわたる努力にもかかわらずチームはいつも2回戦止まり。それでも彼は仲間たちと共に、強豪校への挑戦を決意します。
アメフトに賭ける青春の葛藤
ストーリーは、中村昴が引退大会で強敵・遼西学園に敗れた後の彼の心情から始まります。仲間たちが受験勉強に励む中、彼は自身の存在意義を見失いかける不安な日々を送ります。何も決められない自分に苛立ちを覚えながらも、再びアメフトと向き合う決心を固める彼が描かれることから、読者は各自の青春の痛みや喜びを共感できそうです。
また、タイトルの『青天』は、アメリカンフットボールの用語に由来しています。「タックルを受けて仰向けに倒れる」というこの言葉には、選手たちの過酷な戦いや苦悩を象徴する意味が込められています。
若林正恭さんの文学的進化
若林さんはこれまでに、実体験をもとにしたエッセイや紀行文を多く執筆し、斎藤茂太賞を受賞するなど文学界でもその存在感を示しています。その中で、彼は「人見知り芸人」が成長し、時には自身の痛みを描く作品を数多く世に送り出してきました。本作『青天』はその流れを汲み取りつつも、フィクションとして新たな形を模索しています。
彼自身も「今の時代だと″イタイ奴″で終わりそう!でも楽しい!」と語るように、執筆過程には彼特有のユーモアが感じられます。この作品に込められた彼の青春へのリアリティは、多くの読者の心を掴むことでしょう。
若林さんのファンやアメフトファンはもちろん、青春小説や文学的な作品に興味がある方にとっても、必見の一冊です。2026年2月20日に発売の『青天』に、今から注目しておきましょう。
書誌情報
- - 書名: 『青天』(あおてん)
- - 著者: 若林正恭
- - 定価: 1980円(税込)
- - 出版社: 株式会社文藝春秋
- - 判型: 四六判並製カバー装312ページ
- - 発売予定日: 2026年2月20日
- - ISBN: 978-4-16-392066-5
- - 電子書籍版も同時発売予定: 各電子書店で確認可能
本作のハッシュタグは #小説青天 です。どうぞお楽しみに!