渡辺信一郎監督の壮大なアニメ『Edge of Time』が東京国際映画祭で上映
大注目の長編アニメーション映画『Edge of Time〜時をつなぐ旅人たち』が、いよいよ東京国際映画祭で上映されることが決まりました。本作は、著名な日本の監督・渡辺信一郎氏と森田修平氏、さらには中国から李煒(リー・ウェイ)氏と翁銘(ウォン・ミン)氏が集い、国境を超えた新たなアニメーションが誕生しました。作品のテーマは「記憶」「生命」「希望」となっており、壮大なスケールで描かれています。
上映スケジュール
本作の上映は、10月28日、31日、11月3日の3回を予定しています。特に31日には、渡辺監督と森田監督が登壇するイベントも開催されるため、ファン必見の機会です。東京国際映画祭における詳細な情報は公式サイトで確認できます。
東京国際映画祭 作品紹介
ストーリーの魅力
『Edge of Time』は、時空を超える宇宙エネルギー「太素」をテーマに、各監督が異なるスタイルでエピソードを描いています。旅をする「太素」エネルギーが各時代と場所での悲劇に目を向け、生命と戦争の意義について問いかける深い作品です。観る者に強いメッセージを伝える、難解でありながらも心に響く内容となっています。
上海国際映画祭での評価
この作品は、今年の上海国際映画祭では長編アニメーション部門の公式コンペティションにも選ばれ、ワールドプレミア上映時には4監督が登壇し、熱烈な観客の反響を呼び起こしました。また、中国中央テレビ(CCTV)でも新しい日中合作の形として取り上げられるなど、その注目度はますます高まっています。
制作の背景
本作は2017年にエグゼクティブプロデューサーの孫冰冰(スン・ビンビン)と王亦杰(ワン・イージエ)によって始まった企画です。しかし、資金調達の困難や新型コロナウイルスの影響に直面し、制作には8年もの歳月がかかりました。それでも、関係者はこの作品の完成を「奇跡」と感じており、制作陣の情熱が込められた力作となっております。
監督陣のご紹介
渡辺信一郎監督
知名度の高い渡辺監督は、世界的ヒット作『カウボーイビバップ』で知られています。また、ハリウッドの製作者たちからも評価されており、SF映画『マトリックス』や『ブレードランナー』の短編アニメーションも手掛けています。その作品は世界中で愛されています。
森田修平監督
森田監督は『東京喰種』での実績があり、2014年には米国アカデミー賞短編アニメーション部門にノミネートされた実力派です。彼の代表するYAMATOWORKSは、3DCGを駆使した斬新なアニメーションで知られ、多くの作品で高い評価を受けています。
李煒監督
中国を代表する長編アニメ監督である李監督は、興行収入16億人民元を達成した『姜子牙』を手掛け、その素晴らしい作品が国際的にも評価されています。作品のセンスや技術力は日本のスタッフも驚かせるほどです。
翁銘監督
翁監督は、ベルリン国際映画祭にも出品された『深海』の美術総監督を務め、国境を越えた多彩なプロジェクトに参加しています。彼の独自の視点から生まれる映像は、多様な文化の融合を表現しています。
株式会社Rootingについて
株式会社Rootingは本作の企画・製作を担う会社で、日中間のアニメ制作や音響制作、ローカライズを主な業務としています。また、作品に込められた強いメッセージを大切にし、情熱を持って取り組んでいます。
Rooting公式サイト
新たなアニメーションの幕開けを告げる『Edge of Time』の上映を見逃さないようにしましょう。