立川市の歴史を辿る写真集『新編立川市史 資料編』の魅力
立川市では、平成27年度から約50年ぶりとなる『新編立川市史』の編纂が進められています。そして今、その一環として新たに公開されたのが『新編立川市史 資料編 写真集』です。本書では、明治時代から現代に至るまでの約150年にわたる立川市の歴史を、豊富な写真資料を通じて振り返ることができる内容になっています。
「軍のまち」から商業都市へ
明治期に甲武鉄道(現JR中央線)が敷設され、立川駅が設立されて以降、立川は「軍のまち」としての一時代を築きました。この時期、立川飛行場の開設もあり、地域の発展の基盤が形成されました。本書では、そんな立川の歴史的な変遷を多くの方々に知っていただくことを目的としています。
懐かしい風景や驚きの出来事
写真集には、今は無き建物や街並み、そして地域に受け継がれてきた祭礼や出来事などの貴重な画像が数多く収録されています。「こんな出来事があったの!?」と驚かされるような内容も満載で、セピア色に褪せた古い写真やネガフィルム、ガラス乾板といった貴重な資料を通じて、立川の歴史に迫ります。
内容紹介
『新編立川市史 資料編 写真集』はA4判、367ページにわたってフルカラーで構成されており、価格は4,000円(税込)です。収録された写真は785点あり、9つのテーマに分けて立川市の変遷を詳しく解説しています。各章では、“立川市を上から見たら”や“行きかう人びとの足”などテーマごとに整理され、市民生活の変化や環境の移り変わりを分かりやすく表現しています。
特に、航空写真を扱った第1章では、撮影範囲や方角を示す図も加えられており、視覚的な理解を助けています。また、市内の景観を捉えた第5章では、撮影地点を示した略地図も付属しています。これにより、読者は実際の場所と歴史を結びつけて理解することができるでしょう。
貴重な資料が満載
本書には、立川市の歴史を象徴する様々な写真が収められています。たとえば、明治30年の多摩川での鵜飼や大正時代に行われた阿豆佐味天神社の祭り、西砂尋常高等小学校での軍事訓練(昭和8年)、さらには米軍立川基地内で行われたクリスマスパーティ(昭和27年)など、地域の歴史に彩りを加える貴重な瞬間が記録されています。
どこで手に入る?
この素晴らしい資料集は、立川市役所3階の市政情報コーナーや歴史民俗資料館、オリオン書房ノルテ店、ジュンク堂書店立川髙島屋店などで購入することができます。
まとめ
『新編立川市史 資料編 写真集』を手に取ることで、立川市の歴史を新たに学び、魅力を再発見することができるでしょう。写真を通して感じられる飼育した時間と、今後の立川市のさらなる発展への期待を胸に、多くの人々が手に取ってみてほしい一冊です。