『ニクスの怪物』公開
2025-07-30 11:21:49

テリー・ギリアムとトム・ウェイツが参加!『ニクスの怪物』が日本初公開

日本初公開となるパペット・ミュージカル・アニメーション『ニクスの怪物』が話題を呼んでいます。本作は、2019年に亡くなった鬼才ROSTOが5年をかけて制作したもので、その独創的な世界観やキャラクターたちが日本の観客を魅了するでしょう。物語の舞台は静かな村ニクス。主人公の少年ウィーリーは、祖母によって連れ去られた存在を追い求め、恐怖が支配する魔法の森へと踏み込みます。ここで彼が経験する数々の不思議な出来事と、その中で彼が成長していく様子が、視覚的に美しく描かれています。特に、ROSTOの手によるキャラクターのデザインは、頭部が大きく独特な姿形が印象的です。

本作で特筆すべきは、豪華な声優陣です。テリー・ギリアムは、ウィーリーを助けるレンジャー役として登場。彼は、森の小屋に閉じこもっている臆病者の役を持ち味を生かして演じます。トム・ウェイツは、主人公の前に現れる不気味なツバメ・バージルの声を担当。キャラクターが見せる謎めいた存在感は、ウェイツの声によって一層引き立てられています。また、音楽もROSTO自らが手掛けており、メトロポール・オーケストラの力強い演奏が加わることで、物語の雰囲気を一層盛り上げています。

さらに、本作にはROSTOが監督した「Mind My Gap」プロジェクトのキャラクターたちも多数登場。彼の作品は、国際的な評価が高いことでも知られています。短編映画から音楽、アニメーションへと展開し、多彩な表現で観客を楽しませました。特に、彼の短編映画が国際映画祭で評価を受けた背景が、『ニクスの怪物』にも影響を与えているのは間違いありません。

また、8月16日から行われる追悼上映企画「存在証明」では、ROSTOの遺作である『四つの悪夢』やドキュメンタリーも含まれた特集上映が予定されています。これを機に、より多くの人々がROSTOの作品世界に触れることが期待されます。この機会をお見逃しなく、本作『ニクスの怪物』をぜひ劇場で体感してほしいです。幻想的なビジュアルと深いメッセージが融合した本作は、大人から子供まで楽しめる内容になっています。物語の結末を、心のどこかで感じ取る感動も待っていることでしょう。日本の皆さんがこの新たなアートの形に出会うことを、心から楽しみにしています。


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