映像を通じて伝える難民の現状
2025年11月13日、大阪のTOHOシネマズなんばにて、第20回難民映画祭が盛大に開催されました。この映画祭は、難民となった人々の物語を描いた作品を通じて、その現状を多くの人に知ってもらうためのイベントです。当日は、スーダンから逃れた人々の辛い過去を描いたドキュメンタリー映画『ハルツーム』が上映され、その後にはお笑いコンビ「天才ピアニスト」がゲストとして登場し、参加者に向けたトークイベントが行われました。
ゲストも参加し、トークイベントが盛り上がる
天才ピアニストの竹内知咲さんとますみさんは、普段から吉本興業が推進するSDGsの活動に積極的に参加しており、今回の映画祭への参加を心から楽しんでいる様子が伺えました。彼女たち2人は作品の感想だけでなく、難民問題についても熱意を持って語り合いました。特に、国連UNHCR協会の職員を交えてのディスカッションでは、現在の世界が直面している紛争や迫害によって、我が家を追われる人々がどれほど増えているかを共有しました。
彼女たちが自身の生活で実践しているSDGsへの取り組みとして、例えば竹内さんはエコバッグの使用や水の使用量を減らすために髪を切ったことを話し、ますみさんは食べ物を残さない心掛けを挙げました。たとえ小さなことでも、意識することで大きな変化をもたらすことができると語り、大きな反響を呼びました。
映画から得るメッセージ
竹内知咲さんは、「ニュースや本で知ることはあっても、映画を通して観ることで感じることが多い。難民問題を知る良いきっかけになった。」とコメントしました。ますみさんも、自身が普段意識していることを小さく始められる「寄付」について触れ、「知らないことが罪だと感じたので、小さな寄付から始めたい」と、観客に向けて応援メッセージを送りました。
難民映画祭の未来について
難民映画祭は2006年に始まった日本初の難民をテーマにした映画祭で、毎年世界中の作品を集め、多くの参加者にその状況を知ってもらう機会を提供しています。今年の映画祭でも、国内外から選ばれた9作品が上映され、特に日本初公開の作品も多数用意されているとのことです。
また、翌年にはさらなる劇場開催が予定されており、様々な形で難民についての理解を深める取り組みが進められています。
参加方法
この映画祭は特に若年層に参加しやすい環境作りを目指して、オンラインでの無料鑑賞や寄付つき鑑賞が用意されています。公式ウェブサイトから簡単に申込みが可能で、参加方法や寄付金の使い道についての情報も明記されています。
この映画祭が続くことで、もっと多くの人々が難民問題について考えるきっかけと、身近に感じることができることを願っています。難民映画祭は今後も続けて、より多くの方々とのつながりを広げていくことでしょう。
おわりに
映画祭が果たす役割は計り知れません。映像の力を通じて、人々の意識を変えるための重要なイベントとなっています。天才ピアニストのメッセージも、映画を通して多くの人に届いていくことでしょう。今後の映画祭も楽しみです。