日本モーターサイクル界の先駆け、目黒製作所の100年の歴史を振り返る

日本モーターサイクルの先駆者、目黒製作所の魅力

2024年に創業100周年を迎える株式会社目黒製作所、その歴史を振り返る書籍『目黒製作所創業100周年記念「MEGURO 100」メグロとWとカワサキ、100年の物語』が、2024年6月24日（火）に発売されます。著者は、自動車関連の専門誌で知られる株式会社三栄。

MEGUROの歴史を振り返る

その名の通り、目黒製作所は日本で最も古いモーターサイクルブランドの一つです。1937年に登場した第一号マシンであるOHV単気筒500ccのZ型が、二輪文化の出発点となりましたが、その栄光の時代は1950年代に最高潮を迎えます。しかし、その後の様々な時代の変遷に揉まれ、メグロの存在は徐々に薄れていくことになります。

多くの人々が目黒製作所を知るきっかけとなったのは、2021年に登場したMEGURO K3ですが、実際には1950年代のメグロの歴史やその変遷についての情報は極めて少ないのが現実です。この書籍は、マニアたちのインタビューや、実際のモデルを写真で紹介することにより、目黒製作所の歴史を詳細に掘り下げています。

目黒製作所のモデルトピック

書籍には、目黒製作所が誇る代表的なモデルについても詳しく触れています。

- Z型500: 戦後も生産が続いたこのモデルは、戦後日本で独自の進化を遂げました。特に500cc単気筒エンジンは、メグロのメインストリームとして多くの人々に愛されています。
- ジュニアシリーズ: 250ccモデルも展開し、日本でも大衆向けのバイクとしての役割を果たしました。
- T型とK型: 二気筒モデルの展開もしており、その需要は主に白バイとして利用されていました。

また、目黒製作所の文化遺産として保存されているオートバイを特集したり、1960年代の大会やレース活動における影響についても深く掘り下げられています。特に、エンジンの設計や技術革新の過程は、興味深い情報源となっています。

メグロへの愛

この書籍では、22人のメグロマニアが登場し、「メグロとはどんなオートバイか」というテーマで熱く語り合います。彼らの情熱と愛情が詰まった声を通じて、目黒製作所の魅力やそのオートバイのユニークさを再発見することができます。

書籍の中で触れられているカフェや文化的なつながりも、目黒製作所の歴史を語る上で欠かせない要素です。

結論

『目黒製作所創業100周年記念「MEGURO 100」メグロとWとカワサキ、100年の物語』は、目黒製作所の100年に渡る歴史を辿りつつ、その魅力や影響を掘り下げる貴重な一冊です。モーターサイクルに対する情熱を持つすべての人におすすめの書籍です。ぜひ、書店やオンラインストアで手に取って、その歴史に触れてみてください。