新作オペラ「みづち」制作発表
2025年6月28日と29日の二日間、滋賀県立芸術劇場びわ湖ホールにて、注目の新作オペラ「地球の叫びオペラ『みづち』」が上演されます。本公演は、いのち・ちきゅう・みらいプロジェクト実行委員会による取り組みで、地球環境への意識を高めることを目的とした作品です。3月17日に行われた制作発表では、参加する各クリエイターたちの意気込みが語られました。
「いのち・ちきゅう・みらいプロジェクト」とは
このプロジェクトは、2025年の大阪・関西万博を見据えて、環境問題に取り組むための取り組みです。特に、流域の地域循環と共生の概念を国中に広めるために、環境省と連携しています。日本の伝統文化や芸術を通じて、「水」への感謝を表現し、地域の絆を強めようとする試みです。オペラ「みづち」は、この理念にのっとり制作されています。
制作陣の紹介
本作品は、作・台本を『源氏物語』の研究者である丹治富美子が担当し、音楽は連続テレビ小説『マッサン』や大河ドラマ『西郷(せご)どん』の作曲家・富貴晴美が担います。指揮には、下野竜也が名を連ね、演出には岩田達宗が加わるという豪華な布陣です。また、講演には黒田博などの実力派キャストも登場予定です。
制作発表時に丹治は、「『みづち』は地球のバイブルのような作品です。人類はどのように生きるべきかを託された物語がここにあります」と力強く語りました。富貴は初めてのオペラ作曲に挑むことに対し、「新たな挑戦として、いい作品を創り上げたい」と抱負を述べています。さらに、下野とは以前に『西郷どん』で共演した経験があり、「大河オペラを創り上げるような思いで挑んでいる」とのことです。
女性の力をテーマにした物語
「みづち」は、成長する少年を主人公にしたストーリーですが、実は女性が真の主役として描かれています。岩田は「この作品は、女性の作家と作曲家によって創られているという意味でも前例がない」と強調。女性の力が地球を救う鍵となる、というメッセージが込められています。
また、新作オペラに初めて関わる下野は、「これだけのメンバーが集まる奇跡はない」と感じており、「現在の私たちが直面している問題に向き合う大きなテーマを広めたい」と強い希望を示しました。
出演者たちの意気込み
物語の主人公・小太郎役を演じる小堀勇介は、「私たちの地球を守るメッセージを心に込めて歌いたい」と意気込みを表明。他の出演者たちもそれぞれに本作に対する熱い想いを語り、共に新たな舞台を創り上げる決意を示しました。
チケット情報
チケットは現在、チケットぴあにて販売中です。琵琶湖の美しい風景を背景に、新たなオペラの世界をぜひ体感してください。料金は、SS席13,000円、S席11,000円、A席8,800円、B席7,700円、学生席3,000円(全席指定、税込)となっています。各公演ごとに、入場制限やお問い合わせも設けられているため、詳細は公式サイトで確認をお勧めします。
新作オペラ「みづち」は、地球環境がテーマの作品であり、舞台はまだ少し先ですが、楽しみな気持ちを抱きながら情報の更新を待ちたいですね。