万城目学の新作小説『あの子とQ』について
直木賞作家、万城目学による新しい青春小説『あの子とQ』が、2023年3月28日(金)に新潮文庫から発売されます。この作品は、古今の吸血鬼文学を受け継ぎつつ、現代日本を舞台にした独自の視点で展開されるものです。万城目学は2024年1月に『八月の御所グラウンド』で直木賞を受賞した実力派作家ですが、今回の作品もまた、その才能が冴え渡っています。
吸血鬼一家の少女の物語
本作の主人公は、高校2年生の嵐野弓子。彼女は実は吸血鬼一家のひとり娘で、17歳の誕生日を間近に控えています。しかし、弓子の日常は普通の高校生そのもので、吸血鬼としての生活は一味違うものです。物語はある朝、弓子が目覚めるところから始まります。目の前に現れたのは「Q」と名乗る黒くてトゲトゲの「ばけもの」。実は、Qは弓子が17歳になるまで人間の血を吸わずに過ごせるかどうかを監視するためにやってきたのです。
弓子はこの事実に驚きを隠せず、「どうして、私が人間の血を吸うのよ。絶対に、あり得ないじゃない!」と強く言います。つまり、この作品の吸血鬼は吸血鬼でありながら、血を吸わないという新しいコンセプトに挑戦しています。果たして弓子は、血を吸わずに17歳の誕生日を迎えることができるのでしょうか?
笑いと切なさが共存する新時代の青春小説
『あの子とQ』は、吸血鬼という非日常的な要素を取り入れながらも、青春の葛藤や夢、友情といった普遍的なテーマを描いています。万城目学の作品らしいユーモアあふれる描写や、独自の視点が光り、読者は弓子の成長を通じて様々な感情を味わうことでしょう。とびきりキュートでありながらも、どこか心に残る切なさが漂うこの作品は、若い世代だけでなく大人の読者にも強く響く内容になっています。
さらなる期待の新作も
さらに、シリーズ第二作『あの子とO(オー)』も2025年5月に発売予定で、新たな展開に期待が高まります。万城目学が創り出す独特の世界観を体験しながら、青春の刺激を感じることでしょう。
この新作がどのような展開を見せるのか、ぜひご注目ください。新潮文庫からの『あの子とQ』、その内容は想像以上の驚きと楽しさを提供するに違いありません。さあ、あなたもこの斬新な青春ヴァンパイア小説に触れてみてはいかがでしょうか?
書籍情報
- - 書籍タイトル: あの子とQ
- - 著者名: 万城目学
- - 発売日: 2025年3月28日
- - 定価: 880円(税込)
- - ISBN: 978-4-10-120663-9
- - 詳細URL: 新潮社公式サイト
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