新図鑑『太古の海の覇者 海生爬虫類図鑑』が登場
2025年7月23日に、株式会社河出書房新社から新たな図鑑『太古の海の覇者 海生爬虫類図鑑』が発売されます。この本は、著者のダレン・ナイシュの手によるもので、原題は『Ancient Sea Reptiles』。イギリスの大英自然史博物館から刊行されたこの書籍の日本語版監修は、群馬県立自然史博物館が担当しました。
この図鑑は、恐竜が陸上で栄えていた中生代の海に生息していた海生爬虫類について、網羅的に解説しています。恐らく誰もが知っている長い首を持つプレシオサウルスや、鮮やかな形状を持つイクチオサウルス、さらには後期白亜紀の捕食者として君臨したモササウルスといった有名な種に加えて、あまり知られていない種類についても詳しく紹介しています。
中生代の恐竜たちが陸を制する一方で、海ではこれらの巨大な爬虫類たちが其々のテリトリーを持ち、肉食の生活を営んでいたという事実は、古生物学者を魅了してきた歴史があります。1800年代初頭に、イギリスの古生物学者メアリー・アニングが発見した化石は、当時の海の住人たちの文明を私たちに伝える手がかりとなりました。
本書では、これらの海生爬虫類がどのように進化してきたのか、また中生代においてどのように海を支配していたのかを徹底的に解明しています。彼らがどの要素によって海中で効率よく移動し、獲物を捕らえていたのかについても、詳細に説明されているところがポイントです。具体的には、顎の構造、感覚器官、さらには軟骨や皮膚の解剖学的な特徴など、専門的な視点からも分析が行われています。
特に、後半部分では、魚竜類、首長竜類、タラットスクス類、モササウルス類、そしてウミガメについての各系統に焦点を当て、それぞれの存在感を読み取ることができます。
さらに、図鑑には数多くの貴重な化石標本や、最新のCG技術によって生き生きとした姿を描いた図版が収録されており、鑑賞する楽しさも提供しています。豊富な図版を通じて、読者は恐竜時代の巨大生物たちの真の姿に迫ることができます。
本書の特長
1. 最新の研究に基づく新説や発見を解説。
2. 200点を超えるダイナミックなCG図版を収録。
3. 従来の図鑑では紹介されていない新たな種を詳しく解説。
4. 大英自然史博物館による信頼性の高い内容。
5. 群馬県立自然史博物館の監修による正確な情報。
この書籍は、古生物ファンにとって待望の一冊となること間違いなしです。歴史の奥深さを感じ、一緒に海生爬虫類たちの冒険の世界を体験してみませんか?
書誌情報
- - 書名: 太古の海の覇者 海生爬虫類図鑑
- - 著者: ダレン・ナイシュ
- - 日本語版監修: 群馬県立自然史博物館
- - 訳者: 梅田智世
- - 初版発売日: 2025年 7月23日
- - 定価: 4,345円(本体3,950円)
詳細は
河出書房の公式サイトで確認できます。