魔術師たちが立ち向かう新たな敵、『ネット通販から始まる、現代の魔術師』第12巻発売

魔術師たちが立ち向かう新たな敵、仮初めの肉体の魔神編

9月26日、いずみノベルズから『ネット通販から始まる、現代の魔術師12 魔神の使徒邂逅編・悪魔は宵闇より現れる』の発売が発表される。この最新作は著者・呑兵衛和尚によって描かれ、イラストは十和薫が担当している。

物語の背景とあらすじ

本作は、前巻から続く物語をさらに深化させ、魔神ダークの精神体や破壊神の残渣が引き起こす新たな脅威を扱っている。物語は、仮初めの肉体を持つ魔神ダークが地球で暗躍し、現代魔術師たちがその危機に立ち向かう様子を描いている。

「魔人王」となった瀬川雅の存在をめぐり、乙葉と彼の仲間たちは神々しい姿を現し、平穏を取り戻すが、その後には魔神ダークの眷属が目覚め、全世界に波乱を巻き起こす。特に印象的なシーンは、大西洋を越え、メキシコを襲う巨大な水上竜巻が登場するところだ。このような映像のようなシーンが連続することで、物語に更多の緊迫感が生まれる。

魔族との戦いと劇的な展開

乙葉は国連本部に向かい、警鐘を鳴らすが、仲間たちが再び剣を手に取り、迫り来る災厄に立ち向かう。その過程では、世界各地の魔族の体内に宿る“魔人核”を狩る背景も描かれており、緊迫感は最高点に達している。また、魔族からの救援要請が到着する様子も、物語を彩る重要なポイントだ。

著者の想い

著者の呑兵衛和尚は、今回の新刊発表に際して「無事に第十二巻を皆様のもとに送り出すことができました」と安堵の声を寄せている。前巻からのストーリーが引き継がれ、新たな敵の存在によって、冒険が振り出しに戻る興奮も感じさせる。特に注目すべきは、鏡刻界の魔大陸への旅が含まれ、徐々に物語がクライマックスに向かって進行する点だ。

落ち着きからの再出発

主人公たちは、無事に「魔族の長」としての就任式を終え、日本へ戻り、日常の平和に戻りつつある。しかし、新たに出現した敵が人間や魔族の枠を超えた存在であり、再び彼らの生活を脅かすことになる。そのため、乙葉たちは再度立ち上がり、新たな冒険へと足を踏み出さなければならない。

最後に

この第12巻は、地球と鏡刻界という二つの舞台を行き来し、さまざまなドラマが展開される。読者は、呑兵衛和尚の繊細な描写と十和薫の美しいイラストに魅了されるだろう。

発行元はインプレスで、電子書籍版は1,300円、印刷版は2,200円という手頃な価格で提供されている。さらに、Web小説投稿サイト「小説家になろう」での人気作品が商業書籍化されたこともあり、特に注目の一冊だ。発売を楽しみに待つ読者の期待に応える作品となることは間違いない。