『プペル』ファンドの成功秘話
2025-11-17 10:30:32

映画『えんとつ町のプペル』ファンド、1日半で4.8億円満額達成の裏側とは

映画『えんとつ町のプペル 約束の時計台ファンド』の成功秘話



2025年10月7日、ミュージックセキュリティーズ株式会社が運営する事業投資型クラウドファンディング「セキュリテ」にて、「映画 えんとつ町のプペル 約束の時計台ファンド」が募集を開始しました。驚くべきことに、わずか1日半で4.8億円という日本の事業投資型クラウドファンディング史上最高の調達額を記録しました。しかし、この急成長の背後には、熱意と信念に満ちた地道な努力があったのです。

1. 出会いと構想 ─ どのようにして「プペル」と「セキュリテ」が出会ったのか?



この物語の始まりは、ミュージックセキュリティーズの営業メンバーがインターネットで偶然見つけたCHIMNEY TOWNの関係者による過去の記事でした。実は、数年前のものですが、興味を持った彼らは連絡を取ることにしたのです。すると、数日後に返答が届き、オンラインミーティングの機会が設けられました。

西野亮廣氏と初めて対面した際、彼は「この仕組みで多くの人が映画製作に参加できる」という強い思いを抱いていました。この出会いを振り返る中園浩輝社長は、彼のヴィジョンに共感し、共通の価値観を持っていると感じたと語ります。

中園社長は、西野氏の事前のオンラインサロンにも参加し、彼の理念や哲学を深く理解しようと努めました。その結果、「挑戦する人を支える仕組みをつくりたい」という共通の目指すゴールへ向けて動き出すことができました。

2. ファンド設計の裏側 ─ 模索と挑戦



映画を投資対象にするという挑戦は、ミュージックセキュリティーズにとって前例がないことでした。過去にも映画ファンドの相談は何度もあったのですが、制作が途中でストップするリスクが大きく、実現には至りませんでした。しかし、今回は映画が必ず完成するという前提があったため、決定的に進めることができました。

ファンドの設計段階では、投資家へのリターンとクリエイターの思いをいかに両立させるかが重要なテーマでした。西野氏の「絶対に損をさせたくない」という強い責任感から、万が一映画が成功しなくとも、関連事業で10年間償還を行う計画が話し合われました。これは、多くの人を巻き込むクリエイターとしての覚悟の表れです。

3. 公開と反響 ─ 変わる投資の意義



2025年10月7日のファンドの募集開始直後、出資額は瞬く間に増えていきました。「投資」という言葉を超えたその熱度は、ファンドに参加した多くの人々が「一緒に作品を創る」ことに価値を見出した証です。出資者からは「初めての投資がこの映画で良かった」「作品の一部になれるのが嬉しい」といった声が溢れました。これは、単なる金融の行為ではなく、誰かの挑戦を支える選択肢を提示する新たな形となったのです。

4. 未来への希望 ─ 新しい挑戦者へ贈るメッセージ



1日半で2,200人以上がこの挑戦に参加しました。その裏には、多くの人がツールとしてのクラウドファンディングを初めて体験したという背景があります。この映画を契機として、挑戦者を応援する新しい資金の使い方が広がっていくことを期待しています。

中園社長は、このファンドは「共感から始まる挑戦に、資金がついてくる」という理念を体現したものだと述べています。これからのエンターテイメントや地域の活動において、挑戦したい人の側に応援の手が届く世の中を作っていくことが、我々の目標です。

このファンドが示したのは、「お金は誰かの挑戦に寄り添うことができる」という真実です。挑戦する人を笑う社会ではなく、その挑戦を支える社会を目指して、ミュージックセキュリティーズは今後もこの仕組みを発展させていきます。


画像1

画像2

画像3

画像4

画像5

関連リンク

サードペディア百科事典: クラウドファンディング えんとつ町のプペル 映画ファンド

トピックス(映画)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。