東田直樹の新作
2025-03-19 10:54:04

自閉症作家・東田直樹が描く心の処方箋『だから毎日、幼稚園に通えた』

東田直樹、自閉症の幼少期を描いた初のエッセイ集 "だから毎日、幼稚園に通えた"



自閉症作家である東田直樹さんが、3月23日(日)に自身初となる幼稚園時代を題材としたエッセイ集『だから毎日、幼稚園に通えた』をリリースします。この本は、彼の子ども時代を通じて発達障害を持つ子どもたちの心情を代弁し、同時に保育者のお悩み相談にも応じる内容となっています。

発達障害と向き合う記録



著者の東田直樹さんは重度の自閉症を抱えながらも、パソコンと文字盤ポインティングを使ってコミュニケーションを図ることができる特異な才能を持っています。彼は、幼少期に抱えた思いを35のエッセイにまとめ、発達障害の子どもたちが感じる孤立感や不安、そして周囲への感謝を心温まる言葉でつづっています。

「僕もみんなみたいに話せたらいいのに。口をパクパク動かしても、大きく息を吐いても、僕の口から言葉は出てきてくれません」と語る東田さんの声は、言葉にならない気持ちを代弁します。困難さを抱える子どもたちが、自身の経験を通じて描かれた言葉は、まさに心の処方箋と言えるでしょう。


保育者への実用的アドバイス



本書には、発達障害を抱える子どもに対して保育者がどう寄り添うかを探求するコーナーもあります。13名の現役保育者から寄せられたさまざまな悩みに対し、東田さんが心を込めて答えていきます。たとえば、「子どもが、保育者である私との関わりをいやがっていないか不安です」という質問には、子どもが不安を感じた際の対応や、信頼を築くためのコミュニケーションの重要性についてアドバイスがされています。

このように、東田さんの経験に基づくアドバイスは、保育者たちが日々直面している課題解決のための大きなヒントとなることでしょう。

読者をも惹きつけるイベント



発売を記念し、トークイベントも企画されています。4月5日(土)には、東田直樹さんと妹の東田美紀さんを招いたオンライン配信のイベントが開催され、参加者は『だから毎日、幼稚園に通えた』のサイン本を手に入れるチャンスがあります。新たな文脈で発達障害について考える貴重な機会となるでしょう。

結び



彼の目線で描かれる幼少期に、どのような感情があったのか、どのように周囲と関わっていたのかを知ることで、私たちもまた新たな理解を得られる気がします。今後も子どもたちの気持ちに寄り添った作品を紡いでいくことに期待が寄せられます。この本は、さまざまな境遇の子どもたちに光を当てる一冊として、多くの人々の手に取られることでしょう。ぜひその魅力を感じてみてください。


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