中高生のためのブックガイド『学校司書みちねこ発!中・高校生のためのブックガイド』
学事出版株式会社が新たに刊行した『学校司書みちねこ発!中・高校生のためのブックガイド』は、埼玉県の県立高校で40年以上にわたり学校司書として活躍してきた木下通子氏によるものです。この本は、特に中学生・高校生に薦めたい書籍を厳選し、さらに加筆したブックガイドとなっています。
対象の読者
本書は、本が苦手な学生や、「本なんて嫌い」という中・高校生、または読書好きな学生にとっても魅力的です。本を薦めたい大人にとっても、どの本を紹介すればいいのかわからない方々に向けて、豊富な選書がなされています。
読書離れの現状
全国学校図書館協議会による最近の調査から、子どもたちの読書状況が明らかになっています。小学生は過去最高の読書数を記録する一方で、中学生は大幅に読む冊数が減少しており(4.1冊)、高校生に至ってはさらに少なくなっています(1.7冊)。この現象は、特に中高生の読書離れを示唆しています。
10代の悩みを解決する本
本書では、著者の木下先生が「本を読むのが苦手な人に読んでほしい」という思いを込めて、12のテーマに沿った約80冊の本が紹介されています。各章には、例えば「自分を守るための本」や「社会の不安と向き合う」など、10代が抱える不安やストレスに寄り添う内容が盛り込まれています。読者は、困っているときに立ち寄れる本との出会いを期待できるでしょう。
章構成
各章の初めには、その章のテーマに合った本をピックアップし、興味を引くイントロダクションが設けられています。これは、本を選ぶ際の役立つガイドとして機能し、各本の解説も伴っています。特に、学校司書や教育者の選書作業にも大変役立つ内容になっています。
特別企画:けんごさんとの対談
巻末には、注目の小説紹介インフルエンサー・けんごさんとの対談も収録されています。けんごさんは、SNSで数多くの書籍を紹介しており、その斬新な視点や読書との出会いについて語っています。この対談は、読書の楽しさを再発見させてくれるつくりになっています。
著者からのメッセージ
「学校司書として、多くの本と出会ってきました。この本には、中・高校生が気軽に読める書籍が揃っています。ぜひ、本と友だちになってください!」と、木下通子氏はメッセージを寄せています。彼女の経験が詰まった本書には、学生たちにとって貴重なリソースが盛り込まれています。
お求めはオンラインで
本書は、A5サイズ144ページで、定価2,420円(税込)。興味のある方は、学事出版のオンラインストアやAmazonで購入可能です。逆境を乗り越えるための読書ガイド、としてぜひ手に取ってみてください。読書の楽しさを共に発見しましょう!