映画「国宝」ロケ地の出石永楽館が新たな展示をスタート
現在、大ヒット上映中の映画「国宝」。その舞台となった出石永楽館では、8月5日から映画小道具特別展示がリニューアルされ、観客は作品の深い世界観に浸ることができるようになりました。特別展示は、映画の登場人物たちの姿を一層身近に感じられる体験を提供しています。
特別展示の新たな内容
展示内容には、吉沢亮さん演じる喜久雄と横浜流星さん演じる俊介の楽屋シーンが実際に再現されています。来場者は、楽屋の中に入って実物の鏡台に座ることで、まるで映画の主人公になったかのような感覚を味わえます。また、実際に映画に使用された小道具も展示されており、喜久雄が使用していた鏡台や、人間国宝小野川万菊(田中泯さん)の楽屋にあった屛風画などを見ることができます。
さらに、出石永楽館で演じられる演目「二人藤娘」の「藤の持ち枝」の貸し出しも行われており、訪問者が実際に舞台で演技を楽しむことが可能です。これにより、映画の感動をよりリアルに感じながら、演じる楽しさも体験できます。
映画「国宝」の背景
この映画は、任侠の家に生まれながらも歌舞伎役者としての人生を歩んだ主人公・喜久雄の50年を描いた壮大な物語です。原作は吉田修一氏の同名小説で、監督は李相日氏が務めています。この作品は、37回記念のカンヌ国際映画祭「監督週間」部門にも選出された注目作で、2025年の邦画実写でNo.1の記録を有しています。
開催概要
新たにリニューアルされた小道具特別展示は、8月5日から9月中旬頃までの期間にわたって開催されます。場所は、兵庫県豊岡市出石町柳17-2の出石永楽館。入館料は大人400円、学生240円、中学生以下は無料となっており、開館時間は午前9時30分から午後5時00分までです。ただし、入館は午後4時30分までとなっているため、余裕を持って訪れることをおすすめします。木曜日は休館日ですが、特定の貸館時には見学できないこともありますので事前に確認が必要です。
展示内容の更新
展示内容は随時更新されるため、訪れるたびに新たな発見があるかもしれません。例えば、今回のリニューアルで目を引くのが喜久雄と俊介の楽屋セットの再現です。このように、作品の名シーンを体験できる場が整えられているのが魅力です。
移転展示情報
なお、展示は9月中旬以降には永楽館での開催が終了し、出石家老屋敷に移動して小道具を公開する予定です。場所などの詳細は公式サイトで確認できますので、ぜひ最新情報をチェックしてください。
まとめ
出石永楽館での映画「国宝」の特別展示は、映画ファンはもちろんのこと、演劇や歌舞伎に興味がある方にとっても貴重な体験になるはずです。是非、この機会に国宝の世界に浸り、特別なひとときを楽しんでください。