声優・金子有希の小説デビュー作『光る猫爪』が独占公開開始

声優・金子有希が描く新たな物語『光る猫爪』

2025年10月18日、声優界で多岐にわたり活躍する金子有希が小説家としての新たな一歩を踏み出し、彼女の初めての書き下ろし小説『光る猫爪』がWeb小説サイト「ネオページ」で独占公開されました。これにより、声優としての彼女の表現力を新たな形で届けることが期待されています。

小説『光る猫爪』のストーリーとは？

本作は、すべての人間が特別な力「才能（ネイル）」を有する異世界を舞台にしています。物語の中心人物、小倉鈴音（こくらすずね）は、『なんでも屋猫ノ爪』という屋号でさまざまな依頼を引き受けており、幼馴染や元上司、個性的な依頼人たちとの交流を描いています。しかし、彼女の行動には隠されたもう一つの目的が。これは、一見変わった日常の中で彼女自身の成長や人間関係の深まりを通じて見え隠れする、特別な秘密を持った物語です。少し不思議で、さりげなく切ないこのストーリーは、金子が声優活動で培った感情を文字で描くことによって新たな表現の境地に挑むものです。

クラウドファンディングから生まれた作品

『光る猫爪』は、2019年にクラウドファンディングプラットフォーム「Makuake」で始まったプロジェクトです。このプロジェクトは、皆からの支援を受けて誕生し、総額1,400万円を超える資金が集まりました。さらに、豪華キャストによるドラマCDや音楽制作など、ファンとともに創り上げた作品としても話題を集めました。今作はまさに「共創型IP」としての側面を持っています。

創作の新たなステージを目指して

今回の「ネオページ」での連載は、声優としての声から創られた世界を文字によって深めるという、新たな挑戦です。金子にとっては「小説家としてのスタートライン」。未来には、作品の書籍化やアニメ化といったメディアミックス展開（IP化）も期待され、ネオページ自体もそうした創作の場を提供することを目指しています。

新しい文化を育んでいく場

Web小説サイト「ネオページ」は、プロの作家からアマチュアまで、あらゆる表現者が物語を発信できるプラットフォームです。ここでは、新たな読者との出会いが生まれ、作品の世界が広がる機会を提供しています。これを通じて、金子有希をはじめとする異業種の表現者たちの創作意欲を大切にし、ファンとともに育てる文化を支えていくとのことです。

ファンと作家の絆を深める取り組み

また、ネオページでは作品へのギフト機能や有料単話販売など、読者が作家を直接応援できる仕組みを展開しています。今後はさらなる拡充を目指し、ファンが物語の“共創者”として積極的に関与できる場を創出していく予定です。これにより、ネオページは作家とファン、さらには企業との新しい創作文化の架け橋となることを目指しています。

金子有希のプロフィール

金子有希は、北九州市出身で多数の代表作を持つ声優です。最近では、『アイドルマスターシンデレラガールズ』で高森藍子役を担当し、多彩な音楽活動や舞台でも活躍しています。また、北九州観光大使として地元のプロモーションに貢献し続けており、2025年には北九州ポップカルチャーフェスティバルへの出演も決まっています。