明石の小さな出版社が描く出版の未来
神戸の文化イベント「神戸学校」が2025年6月28日(土)に開催されます。今回の講演に登壇するのは、株式会社ライツ社の代表・大塚啓志郎さん。このイベントは、毎月行われているメッセージライブで、人生の豊かさを拡充するための学びの場として、多くの人々に親しまれています。
独自のアプローチで出版界に挑む
大塚さんは2016年に、同僚の高野翔さんとともに兵庫県明石市でライツ社を設立しました。この小さな出版社は、書く力によって新たな光を照らし出すことを使命として掲げています。彼らの理念は「write」「right」「light」。これらの言葉は、文章を通じて、真実を追求し、光をもたらすという意味を含んでいます。大塚さんは「理念やノルマは設けず、自由にクリエイティブな発想を大切にしています」と語ります。このアプローチが、多くのベストセラーを生み出す原動力となっています。
ライツ社は年に5〜6冊しか書籍を出版しませんが、その中の多くは驚くべき成功を収めています。特に、料理レシピ本大賞を受賞した『リュウジ式至高のレシピ』シリーズは50万部を売り上げ、NHK Eテレで取り上げられた『認知症世界の歩き方』は18万部という驚異的な売上を記録しています。
大塚さんの出版への情熱
神戸学校において、大塚さんは「こころを照らす本づくり - ライツ社がつくる新たな出版の未来 -」をテーマに講演を行います。出版業界が抱える不況の波や厳しい環境について語り、その中でも前向きに取り組む姿勢を強調します。「私は出版業界を盛り上げるため、明るい出版業界を目指すオンラインマガジンも運営しています」と大塚さんは力強く話します。
特に、震災の影響で本に対する思いが変わり、それが彼のキャリアの大きな転機となったことも話す予定です。明石で生まれたライツ社が出版界に与える影響や、今後の展望についても触れることでしょう。
参加者へのメッセージ
本に興味がある方や創作の世界を夢見る方にも、この講演は魅力的な内容となっています。大塚さんの実体験を通じて、何か新しい発見があることでしょう。ぜひご参加ください。
概要
イベント名:第334回フェリシモ「神戸学校」
日時:2025年6月28日(土) 13:30〜16:00
場所:Stage Felissimo 1Fホール(神戸市中央区新港町7番1号)
参加費:一般1,200円、学生または複数人は1,000円、オンライン500円
締めくくり
神戸学校は阪神・淡路大震災を契機に始まり、地域の皆さんとともに成長してきました。大塚さんの講演を通じて、参加者は出版の新たな可能性に触れることができるでしょう。心を照らす本の数々に、未来が期待されます。