佐野元春の45周年
2025-12-10 17:42:12

佐野元春が横浜で迎えた45周年のフィナーレ、圧巻のライブステージをレポート

佐野元春が横浜で迎えた45周年のフィナーレ、圧巻のライブステージをレポート



2025年12月7日、佐野元春とザ・コヨーテバンドが横浜BUNTAIで開催した「YOKOHAMA UNITE音楽祭 2025 横浜フォーエバー 45周年アニバーサリーツアー・ファイナル」に参戦した。デビューから45年、バンドとの活動も20年を迎えたこの記念のツアーは、全25公演が即日完売する盛況振り。ファイナル公演を迎えたこの日は、ファンの期待を背負いながら、特別なステージが繰り広げられた。

今回の公演では、開演前からロビーで行われた「 LAND HO!」メモリアル写真展が多くのファンを魅了し、アニバーサリーツアーへの期待感を高めていた。ライブは「ヤングブラッズ」から始まり、視覚と聴覚の両面で圧倒的な情報量が詰め込まれた内容となっていた。映像とフルバンドの演奏が織りなす空間は、まさにロックの精髄であった。

初めの音楽が空間を埋め尽くし、トップバッターの「ヤングブラッズ」が響き渡る。それに続いて披露されたのは、アルバム『HAYABUSA JET Ⅰ』の曲たちである。今回のツアーで培った演奏技術が光る瞬間が数多く見られ、佐野元春が発するメッセージが聴く者に届いてくる。特に、「レインガール」や「悲しきレディオ」といった楽曲では、観客の熱が一気に上がるのを感じた。

1部の終了後は、休憩時間に流れたインタビュー映像「山中湖は寒かった」に耳を傾けながら、佐野の音楽的ルーツや45年という長い年月が形成した彼の考えに触れることができる貴重な時間であった。

2部に入ると、佐野は白のスーツに着替え、未来への思いや社会問題への考察を新たな形で伝え始めた。年齢層が幅広いファンの前で、特に印象に残ったのは「愛が分母」のパフォーマンス。スカのリズムに合わせたこの曲は、楽しげでありながら深いメッセージを届けていた。この日は、様々な世代が共に楽しむ姿が印象的で、彼の音楽が時代を超えて愛される理由を実感できた。

特に印象深かったのは、最後に歌われた「約束の橋」である。観客の心を一つにできるこの一曲は、横浜でライブを行う意義を改めて思い起こさせた。また、アンコールでは「シュガータイム」や「ソーヤング」が披露され、約45年分の音楽的歴史が一気に蘇るかのような熱狂が会場を包んでいた。

最後に贈られたデビュー曲「アンジェリーナ」は、50年へ向けての決意を感じさせるものであった。彼らの音楽は常に進化を続け、これからも最前線で走り続けるという意志が強く感じられた。この公演の模様は2026年にスペースシャワーTVで放送予定で、ますます多くのファンに彼らの魅力が伝わることだろう。

この記念すべきファイナル公演は、ただのライブを超えたアート作品となり、数々の楽曲が新たな希望と共に響き渡った。これからも佐野元春とザ・コヨーテバンドの今後の活動に注目していきたい。


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