大学生が挑む！伝統文化『桐箪笥』の魅力を世界へ発信するプロジェクト

大学生と考えるSDGsアクション支援プロジェクト

JCOM株式会社が主催する「大学生と考えるSDGsアクション支援プロジェクト」が、地域課題の解決に挑む大学生たちの素晴らしいアイデアを募集し、注目を集めています。2023年10月19日に行われた最終選考では、様々なチームが参加し、地域活性化に目を向けたプレゼンテーションが展開されました。その中でも特に注目を浴びたのが、チーム「Pioneer of Paulownia（パイオニアオブパウロニア）」による伝統文化『桐箪笥』を世界に広めるプロジェクトです。

プロジェクトの背景

J:COMは、2020年に「SDGsメディア・コンパクト」に加盟以来、地域課題の解決に向けた情報発信を積極的に行っています。今年からは大学生の活動を支援し、より具体的な取組みを地域に浸透させるためのプラットフォームとして本プロジェクトを展開しています。特に、大学生の斬新なアイデアや視点を通じて地域問題に取り組む姿勢は、SDGsの実現に向けた重要な鍵となるでしょう。

ポスターセッションの模様

当日の最終選考はポスターセッションの形式で行われ、参加した9つのチームがそれぞれのアイデアを発表しました。ゲスト審査員として登壇した井上咲楽さんは、「ワクワクするプレゼン」と評価し、活発な対話が繰り広げられました。その中で、選ばれたチーム「Pioneer of Paulownia」の提案は、伝統工芸品『桐箪笥』の魅力を世界に発信し、地域経済を活性化することを掲げています。

桐箪笥プロジェクトの具体的な内容

このプロジェクトでは、英語版ホームページの制作や英語ガイド付き工房見学ツアーの設計などを通じて、桐箪笥の海外への伝達を図ります。また、英語メール対応のテンプレートやAI翻訳と人的チェック体制を組み合わせ、効果的に国際化を進めることで、直接的な取引やインバウンド向けの工房体験の収益を見込んでいます。これにより、「伝統工芸×国際化」という新たなビジネスモデルの確立を目指します。

チームのコメントと審査員の評価

チームメンバーは、本当に選ばれるとは思っていなかったが、驚きとありがたさを感じていると語りました。アイデアの実現に向けて、J:COMとの連携を強化し、今後の活動に期待しています。審査員からは、学生たちの真剣な姿勢や地域課題への切り口の多様性が称賛され、このプロジェクトの価値が高く評価されました。

今後の展望

このプロジェクトは、地域課題に取り組む大学生が共創する機会を提供するものであり、未来を担う世代がSDGsの実現に向けた新たな挑戦を続けます。また、2026年3月には、J:COMチャンネルでこのプロジェクトの様子を放送予定です。

この取り組みを通じて、視聴者に伝達される新たな価値が生まれることを期待したいです。地域の活性化と共に、次世代のリーダーたちが誕生する瞬間を見届けることでしょう。