兵庫県Z世代応援!移動式図書館「兵庫 旅するキッカケ文庫」始動
2025年9月20日(土)、兵庫県は若い世代への支援を目的とした移動式図書館「兵庫 旅するキッカケ文庫」を始動します。この企画は、株式会社Wと株式会社カヤックの共同事業として実施され、県内の著名人たちが選書した本を通じて、若者たちに向けた応援メッセージを届けます。
企画の概要
「兵庫 旅するキッカケ文庫」では、タレントの山之内すずさんやフリーアナウンサーの宇垣美里さんなど、兵庫ゆかりの約50名の著名人が、それぞれの人生に影響を与えた本を紹介します。選書された本は、著名人の「人生が動き出したキッカケ」となる一文を添えて展示され、若者たちに新たな選択肢を提供することを目的としています。
このブックバスは、2025年から2026年にかけて神戸市を皮切りに、姫路市や丹波市など県内の10箇所以上を巡回する予定です。巡回先では地域企業との連携により、マルシェやイベントも開催され、若者たちとの対話の場が創出されます。
読書離れと新たな読書体験
昨今のデジタル化の進展により、若者の読書離れが進んでいます。文部科学省の調査によれば、兵庫県内の高校生の65.3%が1ヶ月に紙の本を読まないという結果が出ています。この問題に対処すべく、「兵庫 旅するキッカケ文庫」ではZ世代のニーズに応える新しい読書体験を提案します。
「タイパ」を意識した著名人の選書を通じて、若者が効率的に自分に合った本を見つけられるようにし、さらには共感を促進する仕組みを取り入れています。このような新しい取り組みにより、アナログなSNSのように感動や体験を共有し、仲間とのコミュニケーションを楽しめる場を提供します。
4つのステップで新しい読書体験
ブックバスでは、来場者が自由に楽しめる「本の試食」とも言える新しい読書体験を提供します。以下の4つのステップで展開され、来場者自身が効率的に、また共感できる本に出会うことができます。
1.
出会う - 選書者の実体験に基づいたメッセージを手がかりに、自分ごと化できる本を探す。
2.
味わう - 気になる本には「キッカケの一文」がハイライトされ、一文を読むだけで本の魅力を感じることができる。
3.
持ち帰る - 偶然の言葉に触れる「キッカケカード」を引き、新たな物語に出会う機会を生み出す。
4.
書き残す - 「みんなのひと言ボード」や「みんなのバトン書簡」を通じて感想を発信し、次の誰かへの「キッカケ」とする。
兵庫県全体での支援
この企画は、「若者・Z世代応援パッケージ」の一環であり、将来を担う若者たちが不安を感じず、可能性を広げるサポートを行っています。兵庫県のさまざまな施策によって、若者が夢を描き、自分らしく生きる環境を築いています。今後も「兵庫 旅するキッカケ文庫」を通じて、多くの若者たちの背中を押していくことで、地域全体の活性化を図ります。
若い世代に向けた温かいメッセージと新たな読書体験が、兵庫の未来を明るく照らすことを期待しています。