悩みにも願いにも役に立つ仏教の智慧
日本には、実はコンビニエンスストアよりも多くの寺院が存在します。これだけ身近にあるのに、実際には仏事以外でお寺に足を運ぶ人が少ないのが現実です。多くの人が「仏教は難しそう」「難解で敷居が高い」と感じていますが、実は仏教は私たちの生活に非常に有益な智慧が詰まった宝庫です。この魅力を伝えようとするのが、埼玉県にある上原寺の副住職を務める仁部前誠氏と、その兄弟である仁部前叶氏です。
二人は仏教の知識を広めるためにネットラジオでの情報発信を試み、そこで得られた視聴者の反応は驚くべきものでした。「面白い!もっと聞きたい!お寺に行きたい!」という声が多く寄せられたことを受け、彼らは「読む説法」という形で本書を執筆することを決意しました。
書籍『やわらか仏教 お釈迦様が教えてくれる生き方のヒント』は、専門用語をできるだけ平易にし、仏教が私たちの日常生活でどう活かせるのかを探究する内容となっています。仏教の基礎から少しディープな話題まで、わかりやすくまとめられているため、知識がない人でもスムーズに読み進めることができます。
読むことで得られる気づき
本書の構成はしっかりと計画されており、序章から始まり、様々な視点から仏教の教えについて紹介されています。
- - 序章では、私たちの現実は自分の解釈次第で変わることを示唆し、自分自身の心の在り方を問い直すきっかけを提供しています。
- - 第一章では、二千五百年の歴史を持つ仏教がどのように今も生活に役立つか、その智慧の具体例を挙げています。
- - 第二章では、お釈迦様の教えに基づき「三毒」を消すことで平穏を取り戻す方法に触れ、自分自身を見つめ直すヒントが得られます。
- - 第三章では、地域に身近にあるお寺についての正しい理解を促し、お寺の真実に迫ります。
- - 第四章では、教科書には載っていないような、ちょっとディープな仏教の話に触れ、興味を引きます。
- - 第五章では、日常的に行われる仏教行事の真実を解説し、なんとなく行っている行事の裏側にある意味を探ります。
若手僧侶の新しい試み
仁部前誠・仁部前叶兄弟は、若手僧侶としての視点を大切にし、仏教を堅苦しくなく、親しみやすい形で伝えています。「法華経の話はほとんどしませんが、すべては法華経の話です」と語る彼らは、仏教の多面的な魅力をさまざまなアプローチで伝えています。
この本を通して、仏教の考え方や教えに触れることで、日常生活に役立つ智慧を得るきっかけになるでしょう。読者が仏教を身近に感じられるよう、優しい言葉で語りかけられる本書は、仏教に興味がある方や日々の生活に何か新しいヒントを求めている方にとって、まさに読む価値のある一冊です。
書籍情報
この書籍は2025年5月22日に発売される予定で、価格は1,980円(税込)です。ISBNは978-4-413-23403-0となっています。今からの手に取ることを楽しみに待つ価値があるでしょう。