第一回 梅原猛フォーラム開催
哲学者・梅原猛の遺志を受け継ぐ第一回梅原猛フォーラムが、2025年10月4日(土)に京都で開かれます。このフォーラムは、「梅原猛を継ぐ~『人類哲学』とは何か」というテーマのもと、彼が探求した人類文明の意義と未来について考える貴重な機会となります。
梅原猛は、2019年に他界するまで、日本文化や哲学の新たな地平を切り拓いた人物です。彼は生前、京都市立芸術大学の学長を務め、国際日本文化研究センターを創設しました。彼が唱えた「人類哲学」は、東日本大震災という大惨事を受けて、その必要性がさらに強調されました。このフォーラムの開催は、彼の哲学的遺産を次世代に伝えることを目的としており、参加者には深い学びの場となることでしょう。
フォーラムの概要
開催時間は午後3時から午後6時15分までで、京都大学芝蘭会館稲盛ホールにて行われます。主催は一般財団法人梅原記念財団、共催は京都新聞です。参加は無料ですが、事前応募が必要です。
フォーラムの内容
今回は、特に梅原氏の哲学に焦点を当てた内容となっており、以下のプログラムが用意されています。
- - スピーチ:著述家のしんめいPによる「梅原仏教学と私」
- - 記念講演:立命館大学名誉教授の日下部吉信先生による「はじまりの梅原猛」
- - 座談会:「『人類哲学』とは何か」というテーマで、著名な参加者がディスカッションします。出席予定者には、立教大学の奥野教授、京都大学経営管理大学院の長谷川教授、大阪大学の鷲田名誉教授などが含まれています。
このような多方面からの視点が交わる座談会は、参加者にとって非常に貴重な体験となるでしょう。
参加方法
参加希望の方は、9月17日(水)までに申し込みが必要です。応募はインターネットまたははがきで受け付けており、会場参加は230名の定員があります。応募が多い場合は抽選となりますが、外れた場合にはオンラインでの視聴方法を案内されます。
申し込み詳細は、
こちらのウェブサイトで確認できます。
梅原猛のプロフィール
梅原猛は1925年に宮城県で生まれ、哲学者として長いキャリアを持ちます。京都大学文学部を卒業後、立命館大学教授や京都市立芸術大学学長を歴任し、多くの著作を残しています。特に彼の研究は、日本文化の深層を探求することに重きを置き、著書には「地獄の思想」や「人類哲学序説」などがあります。梅原氏の活動は、学問だけでなく芸術にも及び、歌舞伎作品の創作にも関わりました。
最後に
哲学者梅原猛の思索を継承するこのフォーラムは、未来の社会における人類の在り方を考える重要な場です。皆様のご参加を心よりお待ちしています。