新著『天路の旅人』
2025-04-23 11:54:08

沢木耕太郎の新著『天路の旅人』が文庫化、旅の真髄に迫る

沢木耕太郎の新刊『天路の旅人』が文庫化!



4月23日(水)、新潮文庫から沢木耕太郎の最新作『天路の旅人』〔上・下〕が発売されます。この作品は、旅文学の代表作『深夜特急』などで知られる作家が手掛けたもので、第二次世界大戦末期に中国大陸奥地で密偵活動を行った日本人・西川一三の八年間に及ぶ旅の記録を描いたものです。

25年の構想を経て、紡がれたペン



本書は、沢木が自身が初めて西川一三に出会った瞬間から25年という長い年月を経て完成した超大型ノンフィクション。構想時から大いに話題を集め、すぐに10万部を突破し、第74回読売文学賞の随筆・紀行賞を受賞しました。その引き込み力と感動を届けるべく、沢木の貴重なインタビュー映像がNHK「クローズアップ現代」で放送されると、SNS上で「沢木耕太郎さん」がトレンド入りするなど反響は大きかったのです。

多くの読者が「旅に出たくなる」「自由の本質について考えさせられた」と述べており、そのリアリティには圧倒されます。

西川一三、忘れがたい旅人



本書で描かれるのは、西川一三という希有な旅人です。彼は、敵国である中国の奥地に潜入し、八年間の長きにわたり果敢に旅を続けました。この作品は、彼自身が著した『秘境西域八年の潜行』に触発されたものであると同時に、作家としての沢木自身が辿った旅でもあるのです。沢木は書のあとがきでこう語っています。「彼が果たした旅を描くのではなく、その旅をした希有な旅人を描きたかった」と。

専門家の視点も加わる



本書の解説を担当するのは、著名な写真家で登山家の石川直樹。彼もまた、西川一三が辿った道を一部歩んだ経験を持ち、その思いを深く理解しています。石川が記す解説は、まさに彼にしかできない視点で、西川の旅の過酷さをリアルに浮き彫りにします。

書籍内容の魅力



  • - 上巻:未知なる世界への好奇心に突き動かされた西川が、極寒の厳しい環境や砂漠、匪賊に直面しながらも、八年もの間、中国北部からインドへと壮大な旅を続ける様子を描きます。

  • - 下巻:西川はインドに辿り着き、日本の敗戦を知りますが、彼の旅は終わることなく、さらに新たな世界を探索し続けます。ヒマラヤを超え、未知の地に魅せられた彼の最後の旅路には感動が詰まっています。

沢木耕太郎という作家



1947年東京に生まれた沢木耕太郎は、さまざまな賞を受賞し続ける実力派のノンフィクション作家です。ノンフィクション文学に対する新たな可能性を追求し続け、今年份では『天路の旅人』で読売文学賞を受賞した実績を持ちます。

書籍の詳細情報



  • - 書籍名:天路の旅人〔上・下〕
  • - 発売日:4月23日(水)
  • - 販売価格:上巻737円(税込)、下巻825円(税込)
  • - ISBN:上巻978-4-10-123538-7、下巻978-4-10-123539-4
  • - 関連サイト上巻のURL下巻のURL

新刊『天路の旅人』は、これまでの旅文学とはひと味違う、深い洞察を持った作品です。この驚くべき旅人の生涯を通じて、多くの発見と感動を得られることでしょう。


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