動物行動学入門書
2025-07-25 11:44:30

人気鳥類学者が贈る動物行動学入門書『君たちはなぜ、そんなことしてるのか?』

鳥類学者の新刊『君たちはなぜ、そんなことしてるのか?』



さまざまな動物の生態と行動に対する好奇心が詰まった一冊が、2025年7月28日に株式会社山と溪谷社から発刊されます。その名も『君たちはなぜ、そんなことしてるのか? 東大准教授のひそやかな動物行動学講義』。著者は東京大学の特任准教授・松原始氏。動物の行動をユーモアあふれる解説で掘り下げ、同時に科学的な知見も交えて伝える内容です。

この本は、仲野徹氏(大阪大学名誉教授)からの推薦を受けており、「動物行動学は科学におけるエンターテインメント」と言わしめるほどの魅力を持っています。動物の行動を観察することの楽しさが詰まった本書は、専門的な知識がなくても楽しめるように工夫されています。たとえば、キリンが首を長く持つ理由や、オスのカメレオンがどのように威嚇するのかについて、身近な例を通じて分かりやすく解説されています。

多様な生き物たちの行動



本書では、鳥や虫、魚から哺乳類、さらには単細胞生物まで、多彩な生き物の行動や生き様が取り上げられています。動物行動学における重要な人物たち、すなわちファーブル、ローレンツ、ティンバーゲン、ドーキンスなど、彼らの探究心と知見も紹介。これらは、科学的な物の見方や考え方を学ぶ手助けとなるでしょう。

書の構成は12章にわたり、最初の章では「人間は、説明したがる生き物である」と題し、人間の観察者としての本質が掘り下げられます。さらに、「科学とは何なのか」「動物行動学という学問」など、基本的なテーマを設定。実践的な観察を通して、我々自身も「観察者」となれる道筋を示しています。

科学とエンターテインメントの融合



松原氏は、動物行動学を単なる学問とするのではなく、科学とエンターテインメントの融合を目指しています。この視点から、動物たちのユニークな行動を「なぜ」と問いかけながら、楽しみながら学べる内容となっています。例えば、捕食者と獲物の関係について、どのように進化が作用しているのか、さらには生態的なネットワークがどのように形成されるのかをユーモラスに解説してくれます。読者は真剣に学びながらも、軽快な語り口に引き込まれ、自然と笑顔になることでしょう。

著者のプロフィールと背景



松原始氏は1969年に生まれ、京都大学で理学部を卒業後、同大学院で博士号を取得しました。研究テーマはカラスの生態、行動、進化であり、多くの著作や研究活動を通じて実績を築いてきました。例えば『カラスは飼えるか』や『カラスはずる賢い、ハトは頭が悪い』など、彼の著書は動物行動学をわかりやすく伝えることで知られています。

夢中で動物たちの行動を観察し続けてきた松原氏は、今回の新刊を通じて、読者に新しい視点を提供します。恐らく、彼の言葉を通じて、明日からあなたも「観察者」としての一歩を踏み出すことができるでしょう。

終わりに



この一冊は、動物行動学の基本を楽しみながら学びたい方にぴったりの本です。日常の中で見落としがちな動物たちの小さな行動に注目し、彼らの世界を深く知るきっかけになることでしょう。興味を持った方は、ぜひ手に取ってみてください。


画像1

画像2

画像3

画像4

関連リンク

サードペディア百科事典: 動物行動学 松原始 君たちはなぜ

トピックス(その他)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。