寄付で学問を支援
2025-12-17 15:19:19

『会話の0.2秒を言語学する』著者の寄付で希望の光を届ける

最近、ベストセラーとなった著書『会話の0.2秒を言語学する』が大きな注目を集めており、著者の水野太貴さんが印税の一部である100万円を寄付しました。この寄付は、言語学を学ぶ大学院生に支援を提供するためのもので、特に言語学に燃える若者を後押ししたいという思いが込められています。

著書の成功と意義


水野さんの著書は、会話中の応答速度がどのような影響を与え、またどんな奇跡がその瞬間に起きているのかを探求するもので、多くの人々に共感を呼び起こしました。彼は、この本が6万部を超えたことに対し、「速さや流暢さが重視される風潮がまだ残っていて、当事者から『よくぞ言った!』という反響がある」と語っています。これは、会話の中で常にマイノリティに対する厳しい環境があることを示しています。

寄付の背景


水野さんが寄付を考え出した背景には、大学での言語学研究についての会話がありました。多くのニュースでも語られているように、経済的な支援が必要な時代。当たり前のように学問を続けられるわけではないと感じた彼は、金銭的にサポートの必要な一人を支援したいと考えました。彼は実際に選考過程で、文系の大学院生からの熱意溢れる応募書類を100件以上丁寧に目を通し、自分の直感で選ぶことに決めました。

贈呈式の様子


12月14日、池袋にある「ゆる学徒カフェ」で贈呈式が行われました。当選者は宇都宮大学大学院に在籍する大塚日花里さん。彼女は、指導教員の木村崇是先生と共に水野さんから「1,000,000」と書かれた金の延べ棒パネルを受け取りました。この金額は、もちろん振り込みでお渡しされます。大塚さんは、100万円を国際学会に参加するための費用として使いたいと考えています。

大塚日花里さんの研究


大塚さんは、言語学に情熱を持つ学生であり、特に第二言語習得に関する研究を行っています。彼女の修士論文は、日本語を母国語とする英語学習者に焦点をあてたもので、彼女は国際学会での研究発表が希望です。水野さんは、彼女のような熱意のある若者をサポートすることができたことに強い手応えを感じ、「俺はこういう人を支援するために金を儲けているんだ」と彼女にエールを送りました。

今後の展望


水野さんは、寄付の活動が今後も続けられるように、法人との連携を深め、奨学金枠を増やしたいと考えています。著書『会話の0.2秒を言語学する』の成功を活かし、同じように言語学を志す学生にさらなる支援の機会を提供できるよう努力していく意欲を見せています。

まとめ


この寄付活動は、小さな一歩であるかもしれませんが、言語学に対する関心を深めるきっかけとして、今後多くの若者に希望を与え続けることでしょう。水野さんの行動が、新たな学問の芽を育てる一助となることを期待しています。


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