若手映画作家支援プロジェクト「ndjc2025」が研修作家を選定
特定非営利活動法人映像産業振興機構(VIPO)は、文化庁の委託事業「ndjc:若手映画作家育成プロジェクト2025」において、田中亮丞氏と中山剛平氏を研修作家として選びました。このプログラムは、有望な若手作家がオリジナルの長編映画企画や脚本を開発できるようにサポートを行うことを目的としています。
研修作家のご紹介
田中亮丞(TANAKA Ryosuke)
田中氏は1991年に兵庫県神戸市で生まれました。東京学芸大学に進学後、映像制作にのめり込み、自主制作映画を通じて数々の映画祭で受賞経験も持つ実力派です。最近では『徒歩1分のコス』がニッポン・コネクションなど様々な映画祭で上映され、注目を集めています。現在はフリーランスとして脚本や演出にも挑戦しています。
中山剛平(NAKAYAMA Kohei)
高知県日高村出身の中山氏は、1990年生まれ。2015年に発表した中編映画『したさきのさき』はPFFアワード2015において複数の賞を受賞し、国際的にも評価を受けました。また、MOOSIC LABや『ファーストミッション』でのアクティング監督としても活躍しており、独自のスタイルで観客を魅了する作品づくりに取り組んでいます。
プロジェクトの内容
「ndjc」は才能ある若手映画作家を発掘し、彼らが映像制作に必要な技術や知識を学べるようにワークショップや製作実地研修を実施する事業です。特に、オリジナルの長編映画に向けた企画や脚本開発のサポートに重きを置いています。研修期間中には映画製作者向けのプレゼンテーションの機会も設けており、参加者が実際に映画化のプロセスを体験できるように工夫されています。このプレゼンテーションは2026年の3月に行われる予定で、映画化の実現に向けて大きな一歩となることでしょう。
過去の取り組み
昨年の2022年度には、本プロジェクトから坂本悠花里監督が手掛けた『白の花実』が注目を集めています。この作品は、第73回「サン・セバスティアン国際映画祭」や第38回「東京国際映画祭」でのプレミア上映後、12月26日より全国で公開されることが決定し、多くの映画ファンやメディアの期待を集めています。公式サイトでも詳細情報の公開が始まっているため、ファンは要チェックです。
取り組みの意義と将来へ
若手映画作家の育成は、映画産業にとってだけでなく、観客に新しい作品や視点を提供するためにも非常に重要です。VIPOの取り組みは、次世代の優れた作品を生み出すための土壌を作る試みであり、多くの才能がここから巣立ち、映画界を賑わせることでしょう。今回選ばれた田中氏と中山氏には、ぜひ今後の作品創作において、その創造力と情熱を存分に発揮していただきたいものです。彼らの活躍によって、日本の映画界がより一層盛り上がっていくことを期待しています。
公式サイトとプロジェクトの最新情報は
VIPOのニュースサイト でご覧いただけます。ご興味のある方はぜひチェックしてみてください。