10万部の人気書籍が遂に文庫化
株式会社大和書房から、待望の文庫版『ハーバードの心理学講義』(著:ブライアン・R・リトル、訳:児島修)が2025年6月12日に発売されます。この本は、パーソナリティ心理学の重要な理論を解説し、性格が遺伝や環境の二元論だけでは説明できないことを示したロングセラー作品です。特に、著者が提唱する「第三の性格」の概念は、多くの読者の心に響きました。
書籍は320ページ、文庫判で発行され、価格は1,100円(税込)です。自分自身の理解を深めたいという人々にとって、この本は大きな助けとなるでしょう。
本書の主張
著者のブライアン・R・リトルは、性格を評価する際に一般的に用いられるMBTI(マイヤーズ・ブリッグス・タイプ指標)が十分な信頼性を持たないことを指摘しています。代わりに、心理学の「ビッグファイブ・テスト」を用いたアプローチがより科学的であると述べ、自身の強みを見つけるための具体的な方法論を示します。
個々の性格を理解することが、自己成長や他者との豊かな関係づくりに不可欠であると著者は強調します。自分の信念に基づいて生きること、また場面に応じたアプローチを考えることの重要性を、様々な事例を通じて解説しています。
目次の内容
本書には、以下の章が含まれています。
1.
あなたを閉じ込めている檻
- 自分の性格についての誤解や、他者との関わりの中での自分自身の理解の難しさについて考察します。
2.
「自分の性格」を理解する
- 自己認識を深めることの重要性を探ります。
3.
別人を演じる
- 他者に合わせることと自己を喪失するリスクについて語ります。
4.
「タマネギ」か「アボカド」か
- 自分の性格を多面的に理解するためのメタファーです。
5.
主体的に人生を生きる
- 自分の人生に責任を持つことの重要性に焦点を当てます。
6.
性格は寿命も左右する
- 性格が健康や寿命に及ぼす影響についての研究結果を紹介します。
7.
クリエイティビティは「才能」ではない
- クリエイティビティを育むための環境やプロセスについて説明します。
8.
住んでいる場所が「生活の質」を決める
- 環境とメンタルヘルスの関連性について考察します。
9.
「パーソナル・プロジェクト」を追求する
- 小さな目標を設定し、それに向けた行動を促します。
10.
自分を変える挑戦
- モチベーションと変化についての実践的なアドバイスを提供します。
著者と訳者について
著者のブライアン・R・リトルは、心理学におけるパーソナリティと動機付けの専門家です。彼は世界的に著名な研究者であり、数々の大学で教鞭を取る中で、ハーバード大学では3年連続で人気教授に選出されました。
訳者の児島修は、さまざまな心理学関連書籍の翻訳を手掛けており、心理学に対する深い理解を持っています。彼の訳によって、リトル著の考えが日本の読者にもより伝わりやすくなっています。
この文庫化は、ブライアン・R・リトルの理論を学びたい全ての人にとって、新たな発見と自己理解への扉を開く素晴らしいチャンスです。お見逃しなく!